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第6話 ルイス王の話

 ルイス王は話を続ける。

 「今回、タイニードラゴンを討伐し、村を救ったことは素晴らしい働きです。この功績に答えようと思います。」「我は既に報酬を得ている。王に与えられるものはないと思うぞ。」

フルートが先手を打つ。

 「そうはいきません。フルート、エルマーには子爵の位を他の者は準男爵とする。」「ありがたき幸せ。」

事情を知らないライマー、エルマー、ロルフ、カルラが答える。俺とフルートは黙っている。

 「どうしたのです。翼とフルートは不足ですか。」「俺は辞退したい。」「我もだ。」

 「翼、フルート、どうしたんだ。」

エルマーが俺たちに質問する。ルイス王が俺たちに変わって答える。

 「勇者一行に加わりたくないのですね。」「はい。戦争には行きません。貴族には興味ありません。」

俺ははっきり言う。戦争と聞いて、エルマーたちが動揺する。ライマーがルイス王に問う。

 「戦争だって、どこかに侵略するのか。」「いいえ、ドゴール王国が侵攻してくるのです。」

 「我々に人を殺せというのですか。」「殺さないと殺されますよ。勇者には優秀な仲間が必要です。そこで銀翼の剣を選んだのです。」

 「エドガーが死んで勇者はいないのでは・・・」「二人の勇者がいます。ドゴール王国は異世界召喚を何度もして勇者を召喚したのです。一人は、翼に助けられてこの国にいます。」

 「翼、本当か。」「勇者と聖女がいるよ。ドゴールは少なくとも4人召喚している。勇者がいてもおかしくないよ。」

 「銀翼の剣には、貴族の務めを果たしてもらいますよ。」「王の命令なら、従うしかないな。」

 「期待していますよ。フルートと翼はどうしますか。」「俺は庶民で構わないよ。」「我も貴族には興味はない。」

 「フルート子爵と翼準男爵には自由に動くことを許可します。」「えっ。」

 「翼、ルイスは我々が黙って見ていることはできないと判断したんだ。」

俺は雪島やエルマーたちが窮地に陥ったら黙っていられないだろう。ルイス王はそこまで読んでいるのか。まるでルイス王の手の上で踊っているような気分だ。

 俺たちは謁見を終えて、街の食堂へ行く。みんな黙って食事をする。いつもは話好きのロルフも黙り込んでいる。

 食事が終わる頃、エルマーが俺とフルートに言う。

 「俺たちは戦争で戦うことになるが、お前たちまで参加することはないぞ。」

ライマーが続けて言う。

 「戦争に来るなよ。二人がいたら俺たちが倒す敵がいなくなってしまうからな。」

カルラがどさくさに紛れて俺に言う。

 「今度会えたらデートしましょ。」「我の翼は貸さないぞ。」

フルートがすかさず攻撃する。カルラが俺に言う。

 「翼様は幼女が好きなのですか。」「そんなわけないだろ。」

火の粉が俺に降りかかる。ライマーとエルマーの俺を見る目が冷たい。


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