第2話 雪島と谷垣の変貌
俺とフルートは、異世界召喚再開の報告のためルイス王に謁見する。
「最古の魔女と翼が来たと言うことは、あちらの世界で異変があったのだな。」「そうだ、異世界召喚を再開したぞ。ルイス王よ、何をした。」
「私は周辺国と共戦協定を結んで、その事実をフロイス王に告知した。」「逆効果であった様だな。」
「私もフロイスを読み違えておったようだ。」「近いうちに勇者パーティを先頭に侵攻を始めるぞ。」
「我が国にも谷垣殿がいる。聖女様もいる。」「二人を戦わせるつもりか。」
「私は勇者と聖女の存在を公表する。」「二人を使うのだな。」
「これも国のためだ。最古の魔女様と翼殿にも力を貸してほしい。」「断る。人間相手に魔法の行使はしたくないのでな。」
「翼殿はどうする。同じ学校の学友同士が殺し合うことになるぞ。」「ずるい言い方ですね。」
「私も守るものがあるのでな。」「俺はフルートの弟子です。師匠に従います。」
「仕方ない。銀翼のメンバーに勇者パーティへ加わってもらおう。」「冒険者を戦場に行かせるなんて・・・」
「最古の魔女様と翼殿の代わりはいないのだよ。」「俺たちを脅すのですね。」
「どのようにとってもらっても構わない。私は最善を尽くすだけだ。」「どこが最善なんだ。」
俺とフルートは玉座の間を出ると雪島に会う。
「雪島さん、このままだと聖女として戦争に行くことになるよ。俺たちと帰ろう。」「私はルイス様のものよ。ルイス様のためなら戦争にだって行くわ。」
「翼、だめだ行くぞ。」「でも・・・」
俺はフルートにほだされて雪島を諦める。次に谷垣に会いに行く。
「萩原久しぶりだな。俺は強くなったぞ。」
俺は谷垣のステータスを見る。
職種 勇者 HP600 MP200 力300 敏捷性300 知力50 魔力100 剣技450 スキル ロリッコハーレムレベル1
剣技は俺の数値を上回っていた。それでもエドガーには及ばない。たぶん実戦が足りていないのだろう。
「谷垣、勇者として戦争に行くつもりか。」「もちろんだ。」
「出てくるのは、桜木高校の生徒だぞ。」「サッカー部部長の井上だろ。あいつモテてたからな、痛い目を見せてやる。」
「殺し合いだぞ。」「構わないさ。俺の方が強いぞ。」
だめだ、自分の力に酔っている。俺の話は耳に入らないだろう。俺たちは谷垣の説得を諦める。
俺とフルートは街に出て、銀翼の剣のメンバーと合流する。ライマーが新しい討伐依頼を受けていた。
「フルート、翼、タイニードラゴンを討伐するぞ。」「ドラゴン討伐なんて受けて大丈夫か。」
「翼、タイニードラゴンは小型だ。それにブレスを吐いたりしない。銀翼の剣なら大丈夫だ。」「フルート、誰も死んだりしないよな。」
「安心しろ。ケガをしてもカルラや我がいる。」「分かったよ。」
俺は銀翼の剣として再びドラゴン討伐に出かける。




