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第3話 タイニードラゴン討伐開始

 俺たちはフルートの転移魔法で被害の出ている村へ移動する。フルートはこの村へ来たことがあったのだ。

 村へ入ると村人が家々の中から顔を出し、俺たちを確認すると出てくる。彼らはタイニードラゴンを恐れて家に中で身を潜めていたのだ。

 俺たちは村長の家に招かれる。

 「よく来ていただきました。村人がドラゴンにさらわれるので家から出ることもできません。どうかドラゴンを退治してください。」「人を捕食せず、さらうのですか。」

 「そうです。生きたままです。」「これは巣があるな。子供に与えているのだろう。」

 「フルート、なぜ人間なんだ。」「他の魔獣に比べて動きが遅いから巣の中から逃げられる恐れがないのさ。」

 「それじゃあ、さらわれた人は・・・」「生きてはおらんだろ。」

村人の何人かが泣き出す。家族がさらわれたのだろう。

 フルートが俺に指示を出す。

 「翼、ちょっとタイニードラゴンにさらわれて、巣の場所を特定してくれ。」「俺がおとりをやるのかよ。」

 「いや、一度巣に行ってから村へ戻ってきて、我らを巣へ転移させるのだ。」「俺かフルートにしかできないな。」

 「だから、翼がやるのだ。」

確かに女性にこんなことをやらせるわけにはいかない。俺がやるしかないか。

 俺は一人村の中を歩き回る。するとタイニードラゴンが飛んでくる。まるで映画に出てくるヴェロキラプトルに翼が生えたような恰好をしている。俺は目立つように逃げる。

 タイニードラゴンはすぐに追いつき、後ろ脚で俺の両肩を掴み持ち上げる。肩に鋭い爪が食い込んで痛い。後で倍にして返してやる。

 俺は痛みを我慢して正気を保つ。タイニードラゴンの巣は村の近くの岩山の中にあった。巣の中には子供が3匹いて、俺を食い殺そうと待っている。

 巣の中に落ちるわけにはいかない。俺は、空中に転移魔法の魔法陣を描く。そして、剣を抜きタイニードラゴンの足を切りつけて鋭い爪から逃れると魔法陣に飛び込む。

 俺は村に戻る。村にはみんなが俺の帰りを待っていてくれた。カルラが駆け寄り俺の両肩をヒールしてくれる。俺はライマーに報告する。

 「巣は村の近くの岩山の中だ。子供が3匹いたぞ。」「上出来だ。転移は出来るな。」「おう。」

俺は転移魔法の魔法陣を描き出す。みんなが魔法陣の中に飛びこむ。俺たちは巣を見下ろせる岩の上に転移する。

 巣の中には子供のタイニードラゴンがいるだけで親の姿が見当たらない。ライマーが指示を出す。

 「俺とエルマー、ロルフで巣に飛び降りて子供を殺すぞ。一撃で仕留めろよ。逃げられると厄介だ。」「「「おう」」」

ライマー、エルマー、ロルフが飛び降りて、タイニードラゴンの子供を一撃で仕留める。そして、巣の中で親が戻ってくることを待つことにする。

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