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第14話 力ある者の行動

 俺は異世界召喚を警戒していたが起こらない。学校は少しづつ落ち着きを取り戻している。教室に入ると高志と弓里が来て他愛のない話をする。

 うん、平和だ。やっぱり、こちらの世界では、こうでないといけない。放課後になり、俺は弓里と帰ろうとする。高志は情報収集に忙しそうだ。

 俺は突然、魔力を感知する。いやな予感がする。俺は走り出す。

 「萩原君どうしたの。」「魔力を感知したんだ。何か起きたかもしれない。」

弓里もついて来る。俺たちが到着したのは体育館だった。体育館の中では、生徒たちが騒いでいる。バレーボールコートの中で顧問の先生が茫然と立っている。

 弓里が女生徒を捕まえて質問する。

 「何が起きたの。」「バレーボールコートにおかしな文様が浮かんで小塚さんと神谷さんが消えたの。」

 「異世界召喚だ。」

俺の声が凍っていた。

 「小塚美紅(こつかみく)、1年2組バレーボール部員。神谷紅(かみやくれない)、2年3組バレーボール部員だよ。」

いつの間にか高志が来て説明する。

 「高志、いつの間に来ていたんだ。」「今来た所さ。ついに起きてしまったな。」

 「ああ、勇者パーティを作るつもりだろう。」「異世界で何か起きているのではないか。」

 「どうしてだ。」「2カ月も間があったんだ。異世界では4カ月だろ、何か動きがあったと思う方が普通じゃないか。」

 「そうか、ルイス王が動いているから何かあったのかもしれないな。」

フルートもやって来る。

 「翼、無事だったか。」「いや、女生徒が二人異世界召喚されてしまったよ。」

 「そうか。ドゴールは動くつもりだな。」「戦争になるのか。」

 「さらわれた生徒を最前線に投入してくるぞ。」「そんなことしたら死んでしまうぞ。」

 「死んだら、また召喚すればいい。」「許せないな。俺、戦うよ。」

 「だめだ。我らは戦争には加わらない。」「フルートならドゴールの軍を倒せるだろ。」

 「一方的な虐殺だ。」「・・・・・」

フルートは大きな力を持っているだから力の行使には慎重なのだろう。俺はドゴール軍を倒して、さらわれた生徒を助けようと考えた。これは、力に溺れていたのだろうか。

 でも、さらわれた生徒を助けたい。その気持ちは変わらない。ルイス王は頼れない。どうすればいいのだろう。


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