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第13話 異世界召喚再開

 井上と小室が異世界召喚されて2カ月、異世界召喚は起きていなかった。ルイス王は、ドゴール王国の周辺諸国と共戦協定を作り上げた。

 これは、ドゴール王国がどこかの国に侵攻すれば、残った国がドゴール王国へ圧力をかけ、侵攻が止まらなければ攻め入ると言うものだ。

 共戦協定の内容は各国の連名でフロイス王に通達される。当然、フロイス王は激怒する。

 「エメリ、これはどういうことか。」「おそらくコルトバのルイス王が動いたのでしょう。」

 「我が国の異世界召喚が各国に漏れたのか。」「はい、最初の異世界召喚で逃げた連中はコルトバに逃れたのでしょう。」

 「くそう、あの小僧めー」「あの少年は最古の魔女の弟子ではなかったかと思います。」

 「最古の魔女だとー」「ここは、コルトバ侵攻は時期を見直した方がよろしいかと思います。」

 「いや、勇者をコルトバに送り込んで他国が干渉する前に征服するぞ。」「それでは勇者たちが・・・」

 「勇者などまた召喚すればいいのだ。」「使い捨てにするのですか。」

 「所詮は、よその世界から来た者だ。気にすることはない。」「・・・・・」

エメリは、フロイス王の冷酷非情な考えについて行くことはできない。諫めても聞く耳は持たないだろう。

 フロイス王はチェンバロを呼び命令する。

 「直ちに異世界召喚を開始せよ。直ちに剣士とヒーラーを召喚するのだ。」「まだ、勇者と魔法使いの教育があります。」

 「もうそれはよい。今は異世界召喚で人材を集めるのだ。」「しかし・・・」

 「これは命令だ。いいな。」「はい。」

チェンバロが玉座の間を出るとエメリが話しかけてくる。

 「フロイス王は、焦っているのです。コルトバが周辺国と共戦協定を結びました。コルトバへ侵攻すると周辺国がドゴールを攻めるでしょう。」「なら、どうして勇者の活動を急ぐのですか。」

 「勇者を使って電撃作戦を行うつもりなのです。勇者たちは出撃したら戻ってこれないでしょう。」「そんな、使い捨てにするのですか。」

 「フロイス王は、また勇者を召喚すればいいと考えています。」「なんてことを・・・」

チェンバロは言葉を失う。それならば、勇者パーティを作るわけにはいかない。だが、異世界召喚は王命だ。逆らうことはできない。

 チェンバロは異世界召喚の準備を沈んだ気持ちで進めていく。魔法陣を剣士とヒーラーは来るなと願いを込めて描く。

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