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第11話 カルラとの再会

 俺とフルートは、エルマーに会いに行く。エルマーは、まだ仕事の準備をしていなかった。

 「翼、ドゴール王国に召喚されたんだって、やばいだろ。」「大丈夫、逃げて来たから。」

 「お前さんはドゴールの連中に顔を知られているんだぞ。」「分かっているよ。」

 「いいや、分かっていない。さらわれたり、消されたりするかもしれないぞ。」「それを待っている。捕まえて情報を得るんだ。」

 「フルートからも言ってくれ。」「我も翼の意見に賛成している。」「この師弟は・・・」

エルマーはやれやれという感じで首を振る。俺はエルマーに尋ねる。

 「エルマーはどうして異世界召喚のことを知っているんだ。」「俺はルイス王に呼び出されて、勇者の剣の訓練の依頼をされたんだ。」

 「受けなかったのか。」「俺は勇者と関わるのはもうごめんだ。その時に翼の話が出たんだ。」

 「俺の話?」「ルイス王は、翼を臣下に加えたいと考えているぞ。」

 「それは、ごめんだ。異世界お気楽ライフが出来なくなる。」「お前、強くなりすぎると国々が動き出すぞ。」

 「俺は降りかかる火の粉を振り払うくらいには強くなりたいんだ。」「そんなことできるのはフルート位だぞ。」

 「失礼な我はお気楽ライフなどしておらんぞ。」「国王に反発できるのはフルートだけじゃないか。」

 「ルイスが我をそばに置いて使おうとするからだ。」「フルートがいれば心強いからな。」

俺は時間がもったいなくなり、エルマーに言う。

 「早く、剣の稽古を始めよう。」「朝飯を済ませたらな。」

俺は谷垣が近衛騎士団で剣の訓練をしているので、谷垣に剣の腕を追い越されたくなかった。

 俺たちは剣の稽古を終えると冒険者ギルドへ向かった。冒険者ギルドに入ると銀翼の剣のライマー、ロルフ、カルラが来ていた。カルラは俺を見つけると駆け寄って来る。

 「翼様、依頼を受けに来たのですか。」「あの、なぜ抱き着くのですか。」

 「私と翼様の中ではありませんか。お嫌ですか。」「うれしいけどねえ~」

俺はフルートの方を見る。フルートは冷え切った目で俺を見ている。女たらしとか思っているのだろうか。

 俺はカルラを引き離そうとする。しかし、がっちり抱き着いて離れない。う~胸が当たる。柔らかいな、それも大きい。いや、そんなこと考えてはだめだ。心頭滅却、意識をそらせー

 フルートが冷たい声で俺に言う。

 「胸がどうした。カルラ、翼はやらしいことを考えいるぞ。」「翼、本当?」「胸がね。刺激が強すぎるよ。」

 「うれしい。私のことエッチな目で見てくれるんだ。」「そんな気はないけど、耐えられないよ。」

ライマーが助け舟を出してくれる。

 「カルラ、離れなさい。翼が戸惑っているだろ。」「はーい。」

カルラが俺から離れる。さすがは銀翼の剣のリーダーだ。

 「二人きりの時に抱き着きなさい。」

それは違うぞ。間違っている。


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