第7話 新しい彼女
異世界召喚があってから、弓里の俺に対する態度が変わる。膝枕もしてくれたし、あれはふられた俺を憐れんでしてくれたんだ。
最近はフルートが学校へ来ることもないので、俺のロリコン疑惑が解消されたのだろうか。
朝、教室に入ると高志と弓里が話しかけてくる。
「おはよう、一人の登校は慣れたか。」「寂しかったら、私が付き合ってあげようか。」「ありがとう。冗談でもうれしいよ。」
雪島がいなくなって、クラスのみんなは気を使っているのか、雪島の話をしない。
異世界での出来事は俺たち三人の秘密になっている。当然、俺が雪島に振られたことをみんなは知らない。
弓里が俺に話しかけてくる。
「放課後、図書室に来てくれる。」「どうしたの。試験勉強かな。」
「教えて欲しところがあるのよ。」「分かった。」
俺はこれでも学校の成績を学年上位にしている。親に口出しされないためだ。
放課後、図書室に行くと弓里は既に来ていた。
「待たせたかな。」「いえ、来たばかりです。」
「どこを教えればいい。」「私、嘘を言いました。」
「勉強じゃないの。」「私、惚れてしまったの。」
「誰に。」「分からないの。鈍いわ。」
えっ・・・俺に話すと言うことは、俺か高志だよな。う~ん、女心は分からないなー
「考え込んでいるけど、結論は出た?」「俺か高志のどちらかだと思う。」
「好きなのは、萩原君のことだよ。」「俺・・・どうして。」
「どういうこと。」「俺、この前まで雪島と付き合っていたし、フルートのことでロリコン疑惑もあっただろ。かっこ悪いだろ。」
「そんなことないわ。異世界で萩原君が転移魔法を使った時、かっこよかったわ。」「そうかな。」
「私と付き合ってください。好きです。」「俺はよくわからないけど、これから知るようにします。」
「それってOKなの。」「はい、付き合ってください。」「うれしい、勇気出してよかったー」
弓里は赤くなりながら言い、涙ぐむ。そんなにうれしかったんだ。弓里はクラスをリードする存在である。これまで凛々しく感じていたが、今はかわいく見える。
俺は弓里と付き合うことになった。




