第4話 俺、ふられる
俺たちは、コルトバ王国の王城、玉座の間に転移する。突然現れた俺たちに兵たちが槍を突き付ける。
高志、雪島、弓里、谷垣が怯える。
「ここはどこだ。」「萩原君、何をしたの。」「殺されるよ。」
俺は落ち着かせるように言う。
「兵がびっくりしているだけだ。大丈夫だ。」
玉座からルイス王が声を上げる。
「翼ではないか。兵よ、我の客人だ。戻れ。」「「「はっ」」」
兵たちが槍を下げて元の位置に戻る。
「翼、どうした。他の者は仲間か。」「ルイス様、我々は異世界召喚でドゴール王国へ召喚されました。」
「ドゴールが異世界召喚だと。鮮血の魔女か。」「はい。俺は隙をついて転移魔法で逃げてきました。フルートが来るまで保護をお願いします。」
「分かった。翼の仲間に私を紹介しておくれ。」「はい。」
俺が振り返ると4人は困惑した顔をしている。高志が代表して言う。
「翼、なぜ、この国の人間と話せるのだ。それにさっきの魔法陣はなんなのだ。」「俺は休日の度にこの国に来ていたんだ。魔法も使える。」
「翼は、異世界へ来たことがあるんだな。」「フルートは最古の魔女なんだ。フルートから魔法とアラキア語を学んだ。」
「そうか、翼は異世界と俺たちの世界を行き来したんだな。」「そうだ、隠していたんだ。」
「そんなこと話されても信じれなかったよ。」「ルイス王が挨拶したいと言っている。今から紹介するぞ。」
「ルイス様、彼は伊能高志です。」「アサシンか、伝えてくれ。」
「高志、ステータスの職業がアサシンだと言っている。」「俺が暗殺者か。やりたくないな。」
「大丈夫、日本に帰れるよ。」「そうか。」
俺は次に雪島を紹介する。
「俺の彼女の雪島レイです。」「ほう、聖女とはすごいな。」
「雪島さん、聖女だと言っているよ。」「王様、素敵だわ。全身を撫でたいです。」
雪島の筋肉フェチが出ている。雪島が前に出る。そして、ルイスに触れる。ルイスは戸惑ったように言う。
「この娘は翼のものではないのか。」
俺は雪島が心移りをしたと判断する。俺はふられたのだ。
「雪島は俺を捨てて、ルイス様を好きになった様です。」「聖女に惚れられるとは喜ばしいが、翼はいいのか。」「俺は雪島の幸せを考えます。」
俺の初恋童貞レベルが2になった。俺は次の恋をすることになるのだろう。
俺は次に弓里を紹介する。
「俺の友人弓里奈々です。」「剣士か、伝えてくれ。」
「弓里さん、職業は剣士だそうです。」「そう。日本に帰れるなら関係ないわ。それより雪島さんのことはいいの。」
「失恋したんだ。慰めてくれ。」「私で良ければ、後で膝枕してあげるわ。」「ありがとう。」
俺は最後に谷垣を紹介する。
「こいつはロリコンの谷垣大輔です。」「そうか変態か。何と勇者だぞ、スキルがロリッコハーレムになっている。」
「谷垣、勇者だそうだ。」「勇者だって、女の子たちにもてるかな。」
「変態勇者だ。」「萩原、お前も素直になれよ。」
「一緒にするな。俺はノーマルだ。」「みんなそう言うんだよ。」
俺はイラッとする。ルイス王の前でなかったら殴ってやりたい。
俺たちは客間に案内され、フルートを待つことになる。




