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第13話 アリーセの死

 俺は魔力探知をする。フルート、エルマー、ライマー、ロルフ、カルラの反応がある。しかし、アリーセの反応がない。死んだのか。俺の胸が締め付けられる。

 エドガーを殺した時には感じたこのない・・・これが仲間の死なのか。

 ライマーが取り乱して叫ぶ。

 「アリーセ!返事をしてくれ。」「だめだ。手遅れだ。」

今にも飛び出そうとする。ライマーをエルマーが押しとどめる。ライマーはパーティのリーダーだ。ここでつぶれてもらっては困る。

 「アリーセは死んだよ。魔力反応がない。」

自分でも驚くような冷たい声が口から出る。

 ライマーは目をむいて、半分泣きそうな顔で俺に掴みかかる。

 「お前に何が分かる。俺たちはずっと一緒だったんだ。」「俺には分からないかもしれないけど、今やることは分かっているよ。」

 「カルラ、お願いだ。アリーセにハイヒールをかけてくれ。」

カルラは首を振る。そして、ロルフのヒールに集中する。カルラの顔には悲壮感が見て取れた。アリーセを助けられない自分を責めているのだろうか。

 「何をしている。全滅したいのか。反撃するぞ。」

フルートが発破をかける。たしかにこのままではやられてしまう。俺はアークドラゴンを見る。

 アークドラゴンは首を伸ばしてのけぞらしている。ブレスを使うつもりだ。

 俺はブレスのタイミングを計る。口の中で水蒸気爆発を起こすことが出来れば、大きなダメージを与えることが出来るはずだ。

 アークドラゴンが首を前に押し出すように振る。今だ。早すぎてはいけない。口を開いた瞬間を狙うんだ。

 俺はアークドラゴンが口を開いた瞬間、アクアを使って、口の中に水の玉を作りだす。そこへ超高温のブレスが吐きだされる。

 「「「ドーン」」」という轟音と衝撃と共に爆発でアークドラゴンの口が爆発する。ただでは済まないはずだ。

 エルマーがライマーに怒鳴る。

 「指示を出せ。敵を討たなくてどうするんだ。」「ああ、そうだな。」

ライマーが深呼吸をする。気持ちを切り替えているのだろう。

 「エルマー、俺と切り込むぞ。フルートと翼は奴のキズを狙って攻撃してくれ。」

エルマーとライマーが飛び出す。俺は攻撃魔法の準備をする。

 爆煙の中からアークドラゴンが姿を現す。いまだに倒れていない。大きなダメージを与えたはずだ。証拠に口が裂け、血が流れ出ている。

 俺は口を狙うことにする。ファイヤーアローを撃ちこみ傷口を焼いていく。

 ライマーの動きが先程とはまるで違う。基本に忠実なきれいな剣から、大振りの豪快な剣に変わっている。

 ライマーは飛び上がり、アークドラゴンの腹に剣を突き入れるとアークドラゴンの腹の上を走るように切り裂いていく。まるで地面に向かって走っているようだ。

 ライマーが着地すると血の雨が降る。血の雨はライマーにはかからない。着地と同時に横に飛んでアークドラゴンの尾に剣を突き立てる。

 剣はアークドラゴンの腹を切り裂いたことで亀裂が入っていた。ライマーの突きに耐えられず、剣は折れてしまう。ライマーは力尽きたように立ち尽くす。

 俺とフルートはアークドラゴンの腹に開いたキズを狙ってエアカッターを連発する。

 アークドラゴンは動きを止め、荒い息をしている。そして、ゆっくり倒れる。

 フルートがエアカッターで首に深いキズを入れる。フルートのエアカッターでも首を落とすことが出来ない。フルートは俺に指示する。

 「翼、魔剣バルムで首を落とせ。」「俺の剣技では無理だよ。」

 「バルムに魔力をまとわせろ。」「分かった。」

俺はバルムを抜くとイメージして魔力をまとわせる。後は首を落とすだけだ。だが、難しい。体が硬くなる。

 「あああああああぁぁぁーーーーーーーっ」

俺は叫びながら走り出していた。目標はフルートが付けたキズだ。バルムを首のキズめがけて振るおろす。バルムはアークドラゴンの首をはねて、さらに地面に亀裂を作る。

 大粒の汗が地面に落ちる。俺は一撃を入れるだけで力を使い切った感じになる。

 「はあ、はあ、はあ・・・」「力み過ぎだ。もっとスマートにやれ。」

フルートが俺に文句を言う。

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