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第1話 王宮料理と庶民の料理

 王宮の料理はおいしかった。ケツワトルという鶏のような鳥のコース料理だった。ステーキの肉は柔らかった。スープも食欲をそそる香りでおいしかった。

 ただ、ゆで卵は固ゆでだった。俺は半熟が好みだが異世界ではかなわないようだ。ルイスは俺に興味を持ったようで質問してくる。

 「翼は変わった名だが、どこから来たのかね。」「異世界の日本からです。」

 「ほう、異世界転移者か。何か特別なスキルはあるかね。」「いえ、ないです。」

スキル初恋童貞のことは内緒にする。ステータスも偽装しているのでばれないはずだ。

 「ステータスは偽装しているようだね。エドガーに勝ったのだから、君は強いはずだ。」「偶然、勝っただけかもしれませんよ。」

 「エドガーは子供相手でも手を抜いたりしないよ。」「それ、人間としてどうなんですか。」

 「言う通り、エドガーは勇者なのに民衆に人気がなかったよ。」「でも、何かをなしたのではないですか。」

 「活発化した魔族を狩って事態を鎮静化してくれたのだよ。」「それは世界を救ったのでしょ。」

 「そうだ。勇者パーティは世界を救ったのだ。」「それなのに扱いが悪くありませんか。」

 「勇者パーティは人気があるのだが・・・」「エドガーは問題を起こしたのですね。」

 「ああ、女にだらしないし、ケンカ三昧の日々を送っていたんだ。」「翼、エドガーは我に執着していた。それで王都を離れて姿を変えたのだ。」

エドガーは勇者というだけで、厄介者だったらしい。ルイスが話題を変える。

 「翼はすぐにフルートと帰ってしまうのか。王都を見てもらいたい。」「俺は興味があります。でもフルートが帰るのなら仕方ありません。」

 「フルート、翼に王都を見せてやりたい。」「我が案内する。ルイス様よいですな。」

 「仕方ない。私が案内をしたかった。」「ルイス様は忙しいでしょう。仕事をしてください。」

 「息抜きも大切だ。」「さぼるつもりですね。」

 「フルートは小さくなっても厳しいな。」「ルイス様が仕事を投げるからです。」

ルイスは俺に街を見物する小遣いとして銀貨100枚、つまり10万コル渡してくれた。庶民の食事が200コルから300コルくらいなので大金だ。

 俺は受け取ることをやめようとしたがフルートが止める。どうもこれはエドガーを倒した報奨金の代わりらしい。

 勇者を倒して報奨金は出せないので、小遣いとして渡したのだ。

 俺とフルートは街の通りを歩く。フルートが俺に言う。

 「我がデートしてやるのだ。感謝するとよい。」「幼女に言われてもなー」

街は賑わいがあって、きれいだった。俺は肉の串焼きを買う。なぜかフルートは食べなかった。

 肉の串焼きは嚙みちぎれないくらい硬くて味付けは塩だけだった。

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