第11話 トラブルがやって来た
俺は家を出て登校する。大きな通りに出る交差点で雪島に出会う。
「また、あったね。偶然は重なるんだね。」「偶然ではないわ。この交差点で待っていたら萩原君に会えると思って待っていたのよ。」
「言ってくれれば、待ち時間を決めておけたよ。」「待つ時間が楽しいのよ。そして、私の読み通りに萩原君が現れたわ。最高にうれしいわ。」
雪島は本当に嬉しそうだった。俺も雪島と一緒に登校できて幸せだ。高志が、雪島のことを筋肉フェチとか言っていたが関係ない。
俺と雪島は一緒に教室に入る。高志が声をかけてくる。
「早速、同伴登校だな。」「なんかいかがわしい響きがあるが気のせいか。」
「翼は憧れの雪島さんと仲良くなれたのだから気持ちに余裕があるだろ。」「確かにそうだな。」
「ところで、なぜフルートちゃんを連れているんだ。」「えっ、フルート。」
俺は恐る恐る後ろを見る。そこには白髪に青い目の幼女が立っていた。それも例の魔女っ娘の服を着ている。
「翼、やるなー幼女に魔女っ娘のコスプレをさせるとは、この変態め。」「違うよ知らなかったんだ。」
俺とフルート、雪島はクラスメートに囲まれる。雪島の友達がからかう。
「レイたら、もう子供が出来たの。かわいい子ね。」「この子は違うわよ。」
「そうよ。私はお兄ちゃんのお嫁さんになるんだから。」
フルート、何、言っているんだ。これどうするんだよ。
ロリコンの谷垣大輔がハイテンションで俺に話しかける。
「萩原、わかっているじゃないか。可愛い女の子は魔女っ娘だよな。写真撮ってもいいか?」「だめだ。お前はフルートに近づくな。」
「俺とお前の仲じゃないか。」「勝手に友達になるな。」
いつの間にか、高志はフルートに取材を始めている。
「そうかー、翼お兄ちゃんと一緒に暮らしているんだね。」「そうよ。いつも一緒に寝ているんだから。」
「へー添い寝してもらっているんだー、お風呂は一人で入れるの。」「お兄ちゃんと一緒だよ。」
フルートの発言にクラスメイト達がざわめきだす。高志が俺に言う。
「翼、まさか犯罪に手を染めていないよな。」「俺は無実だ。」
フルートはうそを言ってはいないが、俺は幼女に興味はない。谷垣が血の涙を流しながら俺に迫って来る。
「萩原、お前、なんてうらやましいのだ。幸せを分けてくれーーーーー」
クラスメイト達の視線が痛い。クラスのリーダー的存在の弓里奈々が俺を裁こうとする。
「萩原君が有罪かどうか投票で決めます。」
するとクラスの動きは早い。たちまち投票用紙が配られ投票箱にみんなが投票していく。結果は28対2で有罪だった。弓里が俺を断罪しようとした時、雪島が割って入る。
「萩原君はそんな人ではありません。今日は私が萩原君の家に泊まって確認します。」
クラスがざわめく。男子たちは俺を非難する。
「女の子を二人も泊めるなんてなんてうらや・・・もとい、なんて非道なんだ。」「どちらかに決めろよ。」「俺も泊めてくれ。」
雪島が俺のことを信じてくれることはうれしいが泊めることはヤバい。俺は今、フルートと同棲状態である。見せるわけにはいかないのだ。




