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第10話 偶然の出会いは・・・

 俺とフルートは土日の異世界暮らしを終えて、俺の家に戻っている。俺は家に友達の家で泊まるとメモを残しているが、両親は何も言わない。心配にならないのだろうか。

 まあ、両親はいつも仕事で家にいないし、土日も出勤していることがあるくらいだ。会話も挨拶位だ。明日から学校だ。彼女になってくれた雪島に会うことが楽しみだ。

 フルートが俺に質問する。

 「学校で何かいいことがあったのか。」「特にないけど、どうして?」

 「翼の気分が高揚しているみたいなので学校で何かあったと思ったのだ。」「エドガーと戦ったんだ。平和に浸りたいだけだよ。」

俺はうそをつく。明日から雪島と楽しい学校生活の始まりだ。雪島とどんな話をしようか。もう、クラス公認だし堂々と話ができるぞ。

 俺は雪島との会話を何度もシミュレーションする。いずれも最後はゲームの話になってしまう。俺にはゲームしかないのか。

 俺は女子と話したことは、ほとんどない。これまではゲームの中で話したことがあるだけだ。夜が明けると俺は目が覚めたので散歩に出かける。

 静かな街を歩いていると声をかけられる。

 「おはよう。萩原君何しているの。」

雪島だ。ランニングをしていたのだろう。Tシャツにジャージ姿である。雪島に会えるとは運がいい。

 「学校へ行くことが楽しみで、目が覚めてしまったんだ。」「学校に何かいいことあるの。」

 「雪島に会えるからだよ。」「うれしい。私も目が覚めてしまって、ランニングしていたのよ。」

 「僕は散歩だよ。」「私たち、同じね。」

俺は雪島と少しの時間会話をして過ごす。家に帰るとフルートが起きて俺を待っていた。

 「こんな朝早くにどこへ行っていた。」「散歩だよ。早く目が覚めたんだ。」

 「誰かと会っていただろ。」「誰にも会っていないよ。」

フルートに雪島のことを隠す必要はないのだが、つい嘘を言ってしまった。

 「今、嘘を言ったな。雪島レイと会っていただろ。」「心を読んだのか。」

 「心を読むまでもない。我が何年生きていると思っているのだ。見れば嘘を言っているとわかるわ。」「なら、雪島と会ったとわかるんだ。」

 「翼が我に嘘をつくと言うことは、相手が絞られるからな。雪島レイしかいないだろ。」「偶然会ったんだよ。」

 「なぜ隠す。」「フルートは雪島に翼に手を出すなと言ったんだろ。」

 「ああ、言った。翼は我のものだからな。」「俺は物じゃないぞ。」

 「何を怒っている。特別扱いしているだろ。」「俺はフルートの弟子なんだろ。」

 「ただの弟子と一緒に風呂に入ったり、添い寝はしないぞ。」「え~っと・・・・・どういうこと。」

 「分からないのならそれでいい。先行投資だ。」

俺は幼女に興味はない。それでも一緒に風呂に入ったり、添い寝したりする。それが特別扱いで・・・・・・・・・・・・・・・・

 もしかして、幼女好きの変態にするつもりか。俺には雪島がいる。変態にはならないぞーーーーー

 フルートは迷走する俺を見て、可哀そうなものを見るよな目になる。

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