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第8話 エドガーの強さ

 エドガーは力ずくで剣で押してくる。俺はこのままでは体力を削られてしまう。何とか離れなければならない。

 「さあ、このまま切られてしまえ。」

そんなのはまっぴらごめんだ。俺はお気軽異世界ライフを楽しみたいのだ。なぜ、こんな奴と戦わなくてはいけないのだ。

 俺はフラッシュを使う。フラッシュは光魔法の初歩で目くらましくらいにしか使えないが十分だ。エドガーは突然、フラッシュを浴びて目が一時的に使えなくなる。

俺は後ろに飛びのきながらファイヤーボールを五つ作りだし撃ち出す。エドガーは目が使えない状態でファイヤーボールを三つ切り裂く。

 さすがは勇者だ。残りの二発のファイヤーボールがエドガーに当たり爆発する。威力は弱めておいたので死ぬことはないだろうが、もう叩けないだろう。

 「バカ者!手を抜くな!勝機を失ったぞ。」「えっ。」

フルートが俺を叱責する。俺は勝ったのではないのか。エドガーは見た目でもひどいやけどをしている。動けないだろう。

 「さっさと追撃をしろ!」

どういうことだ。エドガーは半殺し状態なんだぞ。エドガーは腰のポシェットから小瓶を取り出す。あれはポーションだ。

 俺は慌ててアクアランスを打ち込む。エドガーはぎりぎりでかわすとポーションを飲み干す。やけどが見る間に回復していく。

 「小僧、やってくれたな。手加減はなしだ。」「分かったよ。死んでも文句言うなよ。」

 「俺は最初から殺す気だったぞ。お前は心構えで最初から負けているんだよ。」「今は違うぞ。」

もう、エドガーを殺すしかない。殺さなければ、俺が殺される。俺はエドガーとの間にダートウォールの壁を三つ作りだす。エドガーは土の壁などないように突進してくる。

 俺はエドガーの頭上にファイヤーボールを作りだし、破裂させる。エドガーには無数の炎の矢が降りそそぐ。エドガーは止まらない。火だるまになりながら三つ目の壁を壊す。

 俺はエアスクリーンで体を防御して剣を構える。エドガーは三度目も上段から剣を打ち込む。俺はまともに受けずに右へ受け流す。俺は攻撃をかわすことが出来たが剣が折れる。

 エドガーの剣をまともに受けていたら、俺は切られて死んでいただろう。炎の塊が地獄から響くような声をだす。

 「小僧、命拾いしたな。次はどうする。」「その前にあんたが焼け死ぬだろ。」

 「これか、見てみろ。」

 「「「はーっ」」」

エドガーは気合で炎を消しとばす。なんて非常識な奴だ。なんとか動きを止める必要がある。距離をとって魔法で仕留めるのだ。

 俺はダートウォールでエドガーの下半身を固める。さすがのエドガーも足が動かなくなる。さらにエアカッターを浴びせる。

 エアカッターは風魔法で空気の刃で切りつけるものでコントロールを必要とする。

 俺は3枚の空気の刃をコントロールして、エドガーを襲う。空気の刃で防具の隙間を狙っていく。

 「小僧、卑怯だぞ。こんなことで俺を止められると思っているのか。」「・・・・・」

俺は答えず集中する。今、俺は二つの魔法を使っている。ダートウォールはエドガーが壊さないようにひび割れを修復し続けている。加えてエアカッターのコントロールだ。

 エルマーが驚いたように言う。

 「翼の奴、魔法を二つ同時に使っているな。」「魔法のコントロールは、相当なものになっている。二つくらいは同時に使ってもらわなくてはな。」

 「何年、魔法の修行をしている。」「まだ、3カ月と少しだぞ。」

 「嘘だろ、これだけの使い手はなかなかいないぞ。天才なのか。」「ああ、内緒だぞ。」

エドガーの出血がだんだんひどくなっていく。だが、俺は攻撃の手を緩めない。



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