第7話 勇者エドガー
異世界の時間で3カ月、俺の世界で1カ月半、俺はエルマーの厳しい訓練で並みの剣士の腕前を持つことになった。ステータスは
職種 魔法剣士 HP500 MP3000 力200 敏捷性150 知力150 魔力1000 剣技100 スキル 初恋童貞レベル1
になる。MPや魔力が伸びているのはフルートのおかげである。剣技は100だが、ほぼ0から三カ月で100になることは驚異的に早いらしい。
エルマーがフルートに言う。
「翼を一人前の剣士にしたぞ。約束を守ってくれ。」「エドガーとはどこで落ち合うのだ。」
「はぐれた場合、出発した村で落ち合うことになっている。」「分かった。森の外まで送ろう。私のことは黙っていてくれ。」「分かった。」
俺とフルートはエルマーを連れて森の外を目指す。俺は探知魔法を使って、魔獣との遭遇を避ける。俺たちは魔獣と遭遇することなく森の外に出る。
森の外には、男が一人立っていた。フルートがエルマーに抗議する。
「あれはなんだ。村にいるのではないのか。」「俺も知らなかったんだ。」
男がエルマーに声をかける。
「エルマー無事だったか。その二人は誰だ。そうかフルートか、若くなっているんで気がつかなかったよ。見つけてくれたんだね。」「エドガー、なぜここにいる。」
「君のことが心配で毎日ここで待っていたんだよ。」「さあ、村へ帰ろう。二人でやり直すぞ。」
「フルートがいるじゃないか。」「彼女は関係ない。帰ろう。」
「何、言っている。そうか、そこの小僧が邪魔なんだな。」「まて、エドガー。」
フルートが俺に言う。
「最悪だ。翼、エドガーはお前を殺そうとするぞ。」「ああ、殺気を感じるよ。」
エドガーが近づいて来る。エルマーが立ちふさがるが、エドガーはエルマーの腹に右こぶしを打ち込む。エルマーは耐えられずうずくまる。
エドガーは剣を抜くとフルートに言う。
「さあ、こちらへ来るんだ。その小僧はふさわしくない。」「私に命令するな。お前と組むことはない。」
「小僧がいなくなれば、考えは変わるだろ。少し待っていてね。」「翼、来るぞ。」
次の瞬間、エドガーの姿が消える。俺は剣を前に持って鞘から抜こうとする。エドガーが目の前に現れて、上段から剣を打ち込む。
俺は抜きかけの剣で受けて即死を免れる。エドガーに蹴りを入れようとするが、エドガーの方が早かった。俺は腹を蹴られて地面を転がる。
「エドガー、やめろ。」「フルート、この小僧にとらわれているのだろ。」
俺は立ち上がると剣を抜く。エドガーが笑いながら言う。
「そう来ないとな。」
俺は覚悟を決める。まずはエドガーのステータスを見る。
職種 勇者 HP2000 MP2000 力400 敏捷性300 知力100 魔力300 剣技1000 スキル天龍剣
やはりほとんどの数値が俺より高い。なぜか知力が低い。あと天龍剣とは剣技の名前か。俺は剣では勝負にならないと判断して、魔法で戦うことを考える。
俺はとりあえず剣を構える。エドガーとは距離がある。エドガーは間合いを詰めてくるだろう。
エドガーは間合いなど関係なく突進してくる。そして、体重を載せた上段の斬撃を打ち込んでくる。俺は剣で受けようとするが重い。なんて奴だ。駆け引きなんて考えていないに違いない。




