第11話 傭兵団
ルイス王は、コルトバには勇者パーティがいるが戦争の決定打にはならないことをドゴール侵攻の失敗で思い知らされる。
今は欠けた人員を募集して集め訓練しているが、いつドゴールが攻撃してくるか分からない状況である。このままではコルトバもドゴールも軍事力を削り合って泥沼化するに違いない。
ルイス王は、ドゴールに致命的な損害を出させる戦力を欲していた。この戦時中の最中、ポルト王国の商人が商隊引き連れて訪れる。
商人はルイス王に謁見する。
「ポルト王国から来ました。珍しい商品もありますので城の方々に見ていただきたいと思います。」「このような時に良く来られた。ゆっくり休んで行かれよ。」
「ありがとうございます。」「戦争中だ。治安が悪くて難儀したであろう。」
「いえ、傭兵団が商隊を守ってくれますのでどこへでも行けますよ。」「ほう、傭兵団か。」
「はい、ポルト王国は商人の国です。昔から商隊を護衛するために傭兵団が多く存在します。」「傭兵団は、ポルトの商人しか雇えないのか。」
「そのようなことはありません。金を払えばどこにでも行きます。」「ほう、素晴らしいな。」
「傭兵団に興味がおありですか。」「我が国には勇者パーティがいるがドゴールとの戦いで決定打にはならんのでな。どこかに強い軍隊はいないかと考えていたところだ。」
「傭兵団は護衛が任務ですが変わり者もいます。」「変わり者?」
「戦場へ赴く者がいるのです。」「金を払えば我が国についてくれるのか。」
「はい。」「良い傭兵団はないか。」
「マナウス傭兵団が良いでしょう。ポルト王国で三強に数えられる傭兵団です。」「それは良いな。連絡をつけてくれないか。礼ははずむぞ。」
「仰せのままに。さっそく、使者を走らせます。」「頼むぞ。」
ルイス王は傭兵団を雇うことにする。マナウス傭兵団がドゴールの騎士団のいくつかを潰してくれれば天秤はコルトバに傾く。これでドゴールに勝利できるはずだ。
2週間後、マナウス傭兵団がコルトバに入る。傭兵団が国内に入った知らせがルイス王に届く。ルイス王の期待が膨らむ。
そして、翌日にはマナウス傭兵団は王城に到達する。そして、マナウス傭兵団の団長と副団長がルイス王に謁見する。
団長は黒髪を角刈りにしており、鎧の隙間から胸に大きな刀傷が見える。副団長は銀髪をボブカットした女性で二人ともミスリル製の鎧と剣を装備していた。




