第17話 コルトバ軍敗走
勇者パーティと騎士団はコルトバ王国へ向けて撤退を開始する。そして、町にたどり着く。町に入る前に騎士団長たちとライマーは話し合いをする。
「町に入っても食料はないぞ。」「それに敵に襲われる可能性が高い。」
「町の外に野営をするか。」「食料はどうする。餓死者が出るぞ。」
「森に入ってはどうですか。」「ライマー殿、森に入れば魔獣に遭遇する可能性が高い危険ではないか。」
「魔獣を狩れば食料は確保できます。冒険者はよくそうしていますよ。」「そうか、我々も冒険者になればよいか。」
「騎士の中にも元冒険者がいる。良い考えだ。」
騎士団長たちは、いくつかの隊に分けて森に入ることにする。こうして、勇者パーティと騎士団は夜を過ごす。
町には、追撃して来たドゴールの騎士団が夜襲をかけるが空振りに終わる。
勇者パーティと騎士団は、分かれた隊のまま、冒険者として行動する。向かうのは、ドゴールの国境の町ベレンだ。
ドゴールの騎士団は、三度、村や町に夜襲をかけるがいずれも空振りに終わる。そこで騎士団長たちは索敵の騎士を何名か送り出して、国境に向けて移動する。
ドゴールの騎士団は、もう一戦してコルトバ軍を壊滅させるつもりだった。索敵の騎士がコルトバの騎士を発見して、騎士団長たちに報告する。
「発見しました。しかし、騎士は6名、はぐれた騎士と思われます。」「騎士団は見つからないのか。」「はい。」
それからも索敵の騎士が戻って報告するが、いずれもはぐれ騎士の情報だった。
「騎士団はどこにいるのだ。」「すでに騎士団は壊滅して敗残の騎士が逃走しているだけかもしれませんな。」
第五騎士団長が発言する。
「もしかすると冒険者のように行動しているのかもしれません。食料は森で魔獣を狩れば手に入ります。ここは元冒険者の騎士から意見を聞きましょう。」
冒険者から騎士になった者が来る。
「食料の無い騎士団を撤退させるとしたらどうする。」「それは騎士団長が考えることではありませんか。」
「貴君が騎士団長だった場合だ。」「俺だったら数人の隊に分けて森で魔獣を狩りながら逃げます。」
「そうか、ご苦労だった。」「決まりですな。」
「コルトバ軍はどこかで合流するはずだ。」「ベレンでしょう。国境に近い。」「決戦はベレン、今度こそ奴らに引導を渡しましょう。」
ドゴールの騎士団は、ベレンに向けて進軍する。




