第14話 ドゴールの包囲
ライマーは騎士団長たちに言う。
「元の道へ敵の囲いを突破して戻り逃げます。俺たちについてきてください。」「言うことは効けないな。」
第一騎士団長が言う。
「先方は第一騎士団が請け負う。勇者パーティはついてきてくれ。聖女様と勇者を守ってくれ。」「右側は第二騎士団に任せてくれ。」
「左は第三騎士団で持たせる。」「後方は第四騎士団で守ろう。」「しんがりは第五騎士団だ。」
ライマーは心配して言う。
「騎士団は疲弊しているはずだ。ただではすみませんよ。」「ライマー殿の意見を軽んじていたのは我々だ責任を取らせてくれ。」
「分かりました。お願いします。」「では、やるぞ。」
第一騎士団長が声を張り上げる。
「我々が、道を切り開く!」「「「おう」」」
第一騎士団が勇者パーティの前に出て走り出す。茂みからドゴールの第三騎士団が立ちふさがる。第一騎士団長は指示を出す。
「紡錘陣形!突破せよ!」「「「おーーーーー」」」
第一騎士団は一点突破を狙って突撃する。ドゴールの第三騎士団は引きちぎられるように第一騎士団に突破される。
第二騎士団長は騎士たちを鼓舞する。
「開けた穴を広げるぞ!」「「「やああぁぁーーー」」」
第二騎士団はちぎれたドゴールの第三騎士団を削って行く。
第三騎士団も勇者パーティの左側でドゴールの第三騎士団と戦い削り合う。ライマーはこれなら突破できるのではないかと希望を持ち始める。雪島が警告する。
「敵が包囲網の形を変えてきている。前方に壁が出来つつあるわ。」
警告を聞いてライマーが叫ぶ。
「さらに前方に敵がいるぞー」
声は各騎士団長に届く。第一騎士団長が叫ぶ。
「次が来るぞ進めー」「「「おーおおおおおおおぉぉぉーーーーーー」」」
ドゴールの第二騎士団が第一騎士団の頭に食らいつく。第一騎士団の陣形が崩れる。そこへ第二騎士団がドゴールの第二騎士団の横っ腹に食らいつく。第一騎士団長が吠える。
「行けーライマー!生きろー」
ライマーとエルマーが先鋒になって敵を切り、ドゴールの第二騎士団を突破する。しかし、すぐにドゴールの第一騎士団が現れる。雪島がエアカッターで騎士を倒す。
ライマー、エルマー、ロルフが突入して突破する。すると突破したはずのドゴールの第三騎士団が立ちはだかる。ライマーは信じられないように言う。
「おい、あれはさっき突破したはずだぞ。」「私たちの先回りをして立ちふさがっているのよ。突破しても次の敵が出てくるわ。」
「なんだって。逃げられないぞ。」「ここは敵地よ。あちらが有利だわ。」
ライマーは敵の包囲の巧みさに「やられた」と思う。




