第13話 ロドス高原
コルトバ軍は疲弊しながら城郭都市アイアの近くまで進軍する。騎士団長たちが騎士たちを鼓舞する。
「間もなくアイアだ。アイアを落とせば王都が見えてくるぞ。」「「「おう」」」
騎士たちは疲れを隠して声を上げる。
その時、道の両脇からドゴールの第三騎士団、第四騎士団が現れ襲い掛かって来る。
「「「おーおおおおおおおぉぉぉーーーーーー」」」
コルトバの騎士団長たちが指示を出す。
「抜刀、応戦せよ。我らの力を見せてやれ。」「「「おう」」」
騎士たちが激突する。数ではコルトバ軍が圧倒する。ドゴールの騎士たちは押し返されていく。ドゴールの第三騎士団長と第四騎士団長は退却の指示を出す。
「退却、下がれ!」「「「おう」」」
ドゴールの第三騎士団、第四騎士団は、アイアの方向ではなくわき道に入って逃げていく。コルトバの騎士団長たちが声を上げる。
「逃すな!追えー」「「「おーおおおおおおおぉぉぉーーーーーー」」」
コルトバの騎士たちはここぞとばかりに追いかけ始める。ライマーはこれはまずいと思うが止めることが出来ない。エルマーがみんなに言う。
「これは罠だぞ。」「分かっているが騎士団は止まらんぞ。」
ライマーが答えるとエルマーが言う。
「俺たちも行くのか、やばいぞ。」「仕方ない。見捨てることはできない。」
勇者パーティは騎士団の後ろを走る。
ドゴールの第三騎士団、第四騎士団は、ロドス高原に入るとちりじりになり、姿を消す。ロドス高原は、ドゴールの演習場になっていて、騎士たちにとっては庭のようなものであった。
コルトバの騎士たちは敵を見失ってしまっても、しばらくロドス高原を突き進んでしまう。立ち止まった時、自分たちの位置が分からなくなっていた。
騎士団長たちが集まる。
「見失ったぞ、隊を分けて探すか。」「それよりここはどこだ。」「敵を見つけて捕虜をとればいい。」
ライマーが騎士団長たちに言う。
「来る時、目印をつけてきた。」「さすがはライマー殿、これで憂いなく戦えるぞ。」
「何を言っている。今すぐここから立ち去ろう。これは罠だぞ。」「敵の奇襲を恐れているのか。我々の方が数で勝っているぞ。」
「さっきの敵はおとりだ。俺たちはおびき出されたんだ。」「ライマー殿は我々が包囲されると言いたいのか。」
「そうだ、聖女様、魔力探知で敵の位置は分かるか。」「ええ、囲まれています。敵の数は同数か多いくらいです。」
騎士団長たちは雪島の言葉に息を飲む。




