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第8話 夜襲

 勇者パーティと各騎士団は前方に村を発見する。ベレンを出て4日食料は尽きていた。第一騎士団長が大声で言う。

 「今から村を襲う。食料確保が目的だ。村人には抵抗されない限り手を出すなよ。」「・・・・・」

騎士たちは無言である。ライマーが第一騎士団長に言う。

 「勇者パーティは、今夜、森で過ごす。」「別行動をとるのか。」

 「明け方には合流する。」「なぜだ。食料が手に入るぞ。」

 「奪った食料はいらない。勝手にやってくれ。」「後悔するぞ。」

ライマーは勇者パーティを連れて森の中に入る。ライマーはカルラに言う。

 「魔力探知で魔獣を探してくれ。」「分かったわ。」

雪島が言う。

 「魔力探知なら私に任せて。」「いいのか。」

 「同じパーティでしょ。」「頼む。」

雪島はすぐにソードボアを見つける。ライマー、エルマー、ロルフが協力してソードボアを狩る。ライマーとロルフが手慣れた感じでソードボアを解体する。

 エルマーとカルラは協力して火を起こして、料理の準備をする。こうして勇者パーティは森の中で野営する。

 騎士団は村を包囲して柵を壊して一斉に突入する。しかし、村は無人だった。騎士たちは村の家を一軒一軒調べていく。騎士団長たちに報告が来る。

 「村は無人です。」「食料はあるか。」

 「今捜索してます。」「ここもベレンと同じか。」

騎士団長の一人がつぶやく。小一時間ほどして、騎士たちは、クズ野菜を集めてくる。これでも何もないよりましだ。

 騎士たちはクズ野菜でスープを作って飢えをしのぐ。そして、数人の見張りを残して、空き家となった村人の家で眠る。

 コルトバの騎士団の動きは、ドゴールの第一騎士団によって見張られていた。第一騎士団は夜陰に紛れて村に接近して見張りを弓矢で仕留める。

 見張りがうめいて倒れるが、家の中で寝ている騎士たちは疲れて深い眠りに落ちていた。

 第一騎士団は見張りを排除すると村の家々に火矢を射掛ける。家々に火が燃え移り燃え出すと第一騎士団は結果を確認することなく去っていく。

 コルトバの騎士たちが気がついた時には、家々が燃え、逃げ出すだけで精一杯の状態だった。騎士たちは散り散りに村の外に逃げ出す。

 各騎士団長は団員を集結させ、敵襲に備える。警戒状態は朝まで続き、明るくなると人員を調べる。すると一割の騎士がいなくなっていた。皆、逃げ遅れて炎に飲まれたのである。

 勇者パーティが森から出て村へやって来る。そして、村の惨状を見て驚く。

 「夜襲があったのですか。」「そうらしい。気づいた時には炎に囲まれていたのだ。」

 「被害はありますか?」「一割の騎士がやられたよ。」

 「やはり、撤退をしませんか。」「やられたままで帰ることが出来るか。」

騎士団長たちはかたくなだった。

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