第7話 騎士団長会議
コルトバの騎士団長たちは会議を始める。勇者パーティからは雪島とライマーが参加する。第一騎士団長が発言する。
「補給部隊が壊滅した。荷物も全て焼き払われた。我々は撤退するか進軍するか決めなくてはならない。」「食料がないのに戦えない。撤退しましょう。」
ライマーが発言すると第三騎士団長が反論する。
「冒険者に軍隊のことが分かるか。食料は現地調達すればいい。我々はまだ戦えるのだ。」「そうだ。戦闘の被害は軽微だ。ドゴール軍は逃げてばかりで弱い。勝てるぞ。」
「敵の指揮官は我々の弱点を突いてきたのです。侮ってはいけません。」
雪島が諫める。第五騎士団長が言う。
「聖女様、これは戦です。全てきれいごとではすみません。我々は食料物資を奪いながら進むべきです。」「その通りだ。これは勝てる戦だ。」
第一騎士団長が言うと騎士団長たちはうなづく。雪島が冷たく言い放つ。
「みなさんの意見は分かりました。勇者パーティは撤退を表明したことを覚えておいてください。」
第二騎士団長が言う。
「勇者パーティは万全の体勢でないと戦えないらしい。戦争に慣れてもらわなくてはなりませんな。」
騎士団長たちから笑い声が漏れる。雪島とライマーは立ち上がりその場を去る。
騎士団はそれからベレンの町中をしらみつぶしに探して食料を確保する。しかし、食料はわずかしかなく3日分の食料だった。
ドゴールの第五騎士団は村や町には立ち寄らず、ドゴールの王都を守る城郭都市アイアに直行する。
アイアには、第一騎士団、第二騎士団、第三騎士団、第四騎士団、第六騎士団が集結していた。そして、第五騎士団が加わったことで全軍が揃う。
すぐに、騎士団長たちは会議を始める。第五騎士団長が報告する。
「コルトバ軍は、勇者パーティと全騎士団が揃ったそう戦力です。」「これは一筋縄ではいかぬな。」
「我々はベレンの戦いで補給部隊を壊滅させ、荷を焼き払いました。」「そうか、連中は食料を現地調達するしかないか。」
「はい。進軍速度は遅くなります。また、アイアまでの村や町は避難させ食料も運び出すように指示してあります。」「でかしたぞ。これで飢えた軍をたたくだけだ。」
「さて、どこでコルトバ軍を葬るか、決めようではないか。」「ロドス高原はどうですかな。」
「あそこなら我らの演習場だ。地の利があるな。」「だが、アイア近くまで誘導する必要があるぞ。」
第一騎士団長が提案する。
「我々が交代で連中の相手をして誘導してはどうかな。」「これは各騎士団の力量が試されますな。」「面白いではないですか。連中をからかってやりましょう。」
「では、コルトバ軍はロドス高原へ誘導して殲滅と言うことでいいですな。」
各騎士団長はうなづく。




