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第2話 国境での戦い

 ルイス王は、使者が帰って来たことを受け、ドゴールへ進軍することにする。城の中庭に勇者パーティ、第一騎士団、第二騎士団、第三騎士団、第四騎士団、第五騎士団が集結する。

 「今こそ、悪の権化フロイス王率いるドゴールを討ち取ろうではないか。」

ダン、ダンと騎士たちが地面を踏み鳴らす。

 「我々には、勇者と聖女がついている。勝利は約束されているのだ。」「「「やーっ」」」

 「さあ、聖戦を始めよう。行け!我がともよ!」「「「おーおおおおおおおぉぉぉーーーーーー」」」

勇者パーティを先頭にコルトバ軍が出発する。王都のメインストリートは大勢の観客であふれる。谷垣の周りには例のごとく女の子が集まり、谷垣は幸せを感じる。

 既に騎士団長たちは作戦を決めていた。まずは一気に国境線まで進軍するのだ。国境の橋で最初の戦闘が行われるだろう。

 国境でのドゴールの動きは、国境守備隊からの報告でドゴール王国第五騎士団が守りについていることが分かっている。

 物量で第五騎士団を押しつぶすこともできるがここでの戦闘の被害は最小限にとどめたい。コルトバ軍はルブリンに立ち寄ると多量の木材と職人、工夫を集める。

 勇者パーティ、第一騎士団、第二騎士団はこのまま国境に向かう。第三騎士団、第四騎士団、第五騎士団は、職人と工夫を連れて別動隊になる。


 勇者パーティ、第一騎士団、第二騎士団は、国境の村に拠点を置き、交代で国境線に出てドゴール王国第五騎士団に圧力をかける。

 ドゴール王国第五騎士団長は、コルトバ軍が物量で攻めてこないことに疑問を感じる。このままプレッシャーをかけ続けて疲弊させるつもりかもと考えるが不安が残る。

 騎士団長は考え抜いた挙句、部下たちにいつでも撤退できるように準備をさせる。そして、残していく物資は火をかけて燃やすことにする。

 両軍がにらみ合って5日後、コルトバ軍は勇者パーティ、第一騎士団、第二騎士団の全軍が国境に出てくる。ドゴール王国第五騎士団長は、来る時が来たと考える。

 だが、コルトバ軍は橋を渡ろうとはしない。膠着状態が続いてドゴール王国第五騎士団長が勇者パーティがいるのに魔法攻撃がないことに気づいた時、地面が震え始める。

 ドゴール王国第五騎士団の上流からコルトバ王国の第三騎士団、第四騎士団、第五騎士団が迫ってきていた。それに呼応するように勇者パーティ、第一騎士団、第二騎士団が動く。

 ドゴール王国第五騎士団長は、ためらわず退却を命じる。宿営地の物資には火がかけられる。ドゴール王国第五騎士団の退却の速さにコルトバ軍は対応が遅れる。

 ドゴール王国第五騎士団は一人の犠牲もなく戦場からの離脱に成功する。

 コルトバ王国の第三騎士団、第四騎士団、第五騎士団は、ルブリンから調達した木材で上流に浮橋を作って渡河して進軍してきたのだ。

 完全に挟撃できるタイミングだったが、ドゴール王国第五騎士団の退却は予想を超えて動きが早かったのだ。

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