第1話 ルイス王の使者
ルイス王の使者10名は、覚悟を決めて帰らずの森に入る。武装はしているが森の魔獣の数は尋常ではない。初日に一人目の犠牲者が出る。
使者たちは森をさまよい、10日後には使者の数は3人になる。
俺たちはいつも通り、土曜日の朝に異世界、つまりフルートの家に来る。魔力探知をすると3人の人間の反応に気づく。
フルートが俺に指示する。
「翼、様子を見て来てくれ。」「分かった。」
俺は足で床をトンと鳴らして魔法陣を描くと森の中へ飛ぶ。俺が森に出ると装備がボロボロになった騎士が3人いた。3人は俺を見ると泣きつくように言う。
「翼様、助けてください。」
俺を知っていると言うことは、コルトバの騎士らしい。俺は3人に質問する。
「こんなところで何をしているんですか。」「我々はフルート様に会いに来ました。もう7人も仲間を失っています。」「分かりました。案内します。」
俺は3人をフルートの家に連れて行く。使者3人はフルートを見ると土下座をして言う。
「フルート様お願いです。コルトバに力をお貸しください。」「それは戦争に加われと言うことか。」
「戦勝の暁にはフルート様は国の英雄となるでしょう。」「断る。我は名声など求めておらんぞ。」
「欲しいものを言ってください。何でも用意しましょう。」「欲しいものは我の手で入れる。」
フルートはなぜか俺を見る。そして、使者たちは言葉を失う。
しばらくの沈黙の後、フルートは俺に言う。
「こいつらを森の外まで案内してやれ。」「歩いて外に出るんだな。」「そうだ。」
俺は使者3人に言う。
「森の外まで案内しますのでついてきてください。」「お願いします。」
俺は魔力探知を使って魔獣を避けて歩いていく。すると使者の一人が頼みごとをし始める。
「翼様だけでもルイス王にあってはいただけませんか。私たちは手ぶらでは帰れません。」「断ります。俺の機嫌を損なわない方がいいですよ。あなた方の命を握っていますから。」
俺は、しつこく勧誘されることはごめんなので、少し脅した。使者たちは黙り込む。俺は魔獣に会うことなく使者を森の外まで送り届ける。
使者たちは俺に礼を言って帰って行く。俺は使者たちが見えなくなるまで待って転移魔法で家に戻る。
戻るとフルートが俺に言う。
「勧誘を受けなかったか。」「受けたけど断ったよ。」
チェンバロが俺に質問する。
「翼様は英雄とかになりたくないのですか。」「俺は、のんびり異世界生活を楽しみたいのさ。」
「難しい望みですね。」「なぜだい。」
「力を持っていれば、世界はあなたを放置しておきませんわ。」「おとなしくしておくよ。」
俺のステータスは
職種 魔法剣士 HP3000 MP8000 力700 敏捷性650 知力800 魔力5000 剣技500 スキル お姉さんハーレムレベル3
になっている。フルートには及ばないが、チェンバロのステータス
職種 魔法使い HP2000 MP7000 力200 敏捷性200 知力400 魔力4000 剣技100 スキル 切り裂きの手刀
を越えている。俺は魔女並みに力をつけている。そのことが知れれば注目を浴びることになるだろう。




