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俺の部屋のクローゼットが異世界と繋がったことについて  作者: ぽとりひょん
第8章 コルトバ、ドゴール開戦前夜
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第19話 フロイス王の誘い

 ドゴール王国の周辺諸国は、ドゴールのコルトバ侵攻を受けて、ドゴールとの国境に兵員を増強したり、大規模演習をして圧力をかけたがドゴールとことを構える国はなかった。

 ドゴールは軍事国家なので火中の栗を拾う者はなかったのである。

 フロイス王は、周辺諸国の思惑を読み切っているようにコルトバ王国との戦いに備えに全力を注いでいた。

 フロイス王は宰相エメリに質問する。

 「最古の魔女との交渉はどうなっている。」「最古の魔女はコルトバの帰らずの森に住んでいます。使者を送っていますがまだ連絡はありません。」

 「厄介な場所だな。使者が最古の魔女を連れ帰ったなら褒賞を出さなくてはならないな。」「王の御心のままに。」

その頃、使者はコルトバに潜入し、帰らずの森に足を踏み込んでいた。使者は6人いたが、森をさまよっているうちにホーンラビットに襲われ、初日に1人が死亡する。

 その後、5人の使者は魔獣に追われながら森の中を逃げまどうことになる。

 俺たちは金曜日になりスーパーマーケットで買い物をする。チェンバロは3日で日本語をマスターし、今では一人で外出できるようになっている。

 俺は幼女と赤毛の美女に挟まれており、かなり目立っているはずだ。チェンバロが俺たちに言う。

 「私たち親子に見えるかもしれませんね。」「それはチェンバロが子供二人連れていると言うこと?」

 「違いますよ。若夫婦が子供を連れていると言うことですよ。」「おぬし、我を子供だというのか。」

フルートがチェンバロを威嚇するがフルートはどう見ても子供である。チェンバロは失言をしたと気づいて言い訳をする。

 「たとえですよ。フルート様は見た目は美少女ですから仕方ありませんよ。」「まあ、良かろう。」

俺たちは3人分の食料などを買い込んで異世界に備える。そして、土曜日の朝、クローゼットの渦から異世界に出発する。

 フルートの家の中に出ると異常がないか確認する。人が来ることは、まずありえないが、一応用心する。

 俺は魔力感知で周囲を探る。まだフルートにかなわないが、かなり広範囲の探知が出来るようになっている。

 そして、俺は人の魔力を二つ感知する。どうやらシルバーグリズリーに狙われているようだ。走って逃げているが追いつかれることは時間の問題だ。

 フルートとチェンバロも気づいたようだ。フルートが俺に言う。

 「翼、二人を助けてこい。シルバーグリズリーは殺してもいいぞ。」「おう。」

俺は足で床をトンと鳴らして魔法陣を描き目的地に飛ぶ。森の中に出ると旅人の格好をした男二人が必死の形相で走って来る。

 「逃げろ。シルバーグリズリーだ。殺されるぞ。」「大丈夫ですよ。」

 「えっ、戦うのか。」「今片づけますね。」

シルバーグリズリーが飛び出してくる。俺はサンダーボルトを使って一撃で仕留める。

 「すごい、無詠唱魔法だ。」「もしかして、最古の魔女様の関係者か。」「俺は弟子です。」

 「お願いだ。最古の魔女様に会わせてくれ。6人で来たんだが、もう4人が死んでいる。死ぬなら最古の魔女様に会ってから死にたい。」「あなた方は助けます。安心して下さい。」

俺は二人をフルートの家に連れて行く。家に到着すると二人はチェンバロを見て驚く。

 「チェンバロ様、こんなところにいたのですか。」「フロイス王に弁明してください。王は抹殺を命じています。」「私はドゴールに帰りません。」

 「ドゴールの刺客に狙われ続けることになりますよ。」「構いません。私はここで幸せを見つけたのです。」

チェンバロはそういうと俺の腕をとって胸に抱きしめる。フルートの目が怖くなる。

 「何をしている。翼は我のものだぞ。」「私は惚れてしまったのです。」

チェンバロの態度から俺は勘づいていた。それにスキルお姉さんハーレムがレベル3なのだ。相手は、チェンバロと夷隅先生だろう。

 俺は男二人に言う。

 「ドゴールの人のようですが、なぜこの森に入ったのですか。」「我々はフロイス王の使者です。王は最古の魔女を王直属の魔法使いに迎えたいと願っておいでです。」

 「断る。我はどこの国にも力を貸さぬぞ。」「それでは我々は処刑されてしまいます。」

 「そんなことで処刑するのか。我が直接断ってやろう。」「我々についてきてくださるのですか、ありがたい。」

フルートは杖を取り出し床をトンと叩いて魔法陣を描く、使者たちが驚く。

 「転移の魔法陣ですよね。こんなに簡単に出来るものなのですか。」「みな、難しく考えすぎているのだ。造作もない。」

俺たちはチェンバロを残してドゴールの城へ飛ぶ。使者たちは宰相エメリの部屋へ俺たちを案内する。

 「こちらは宰相のエメリ様です。」「エメリ様、最古の魔女様と弟子の翼様です。」

 「よくおいでくださいました。我が国にお力を貸してください。」「間違えるな。我は断りに来たのだ。」

 「そうでしたか残念だ。フロイス王にあってはいただけませんか。」「ああ、直接断るつもりだ。」

俺とフルートは玉座の間に案内される。フロイス王は事情を知っているのか顔つきが険しい。」

 「最古の魔女よ。なぜ、我の誘いを断る。」「我はどこの国にも力は貸さぬ。」

 「そうか。この者たちを殺せ!」「愚王が・・・」

俺たちは転移の魔法陣に逃げ込む。エメリがフロイスに言う。

 「友好的に接した方が良かったのではありませんか。」「国の脅威になるものは排除するだけだ。」

フロイス王は異世界召喚が出来る魔法使いを探すようにエメリに命じる。

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