第16話 ルイス王の宣言
コルトバ軍の第三騎士団、第四騎士団は動きを止め、騎士たちの暴走は収まる。第三騎士団長は勇者パーティ、第四騎士団長と会議を始める。
「敵は川の対岸に陣を張って待ち構えているが橋は一本しかないどう攻略するかだ。」「聖女様に結界を張ってもらって橋を渡るのはどうでしょう。」
「守って差し上げますが、同時に攻撃は出来ませんよ。」「やはり、敵の守りを崩さないとだめだな。」
ライマーたちと騎士団長は黙り込む。そこへ話に加わっていなかった谷垣が発言する。
「用件は済んだから王都に帰りたいな。」
「勇者様、作戦会議中ですぞ。」「独り言だよ。」
第三騎士団長が目が覚めたとでも言わんばかりに言う。
「勇者様の言葉は、真理をついていますぞ。我々の仕事は済んでいるのです。」「まだ、敵が残っておる。放置するのか。」
「落ち着かれよ。敵は我々が引いても追ってくることはできないでしょう。」「なぜ、言い切れる。追ってきたら被害が出るぞ。」
「敵は伏兵を警戒して追っては来ないでしょう。それどころか撤退する可能性もあります。」「貴公がそこまで言うのならば従おうではないか。」
第四騎士団長は第三騎士団長に説得される形で賛成する。
勇者パーティと第三騎士団、第四騎士団は堂々と国境線から引いていく。見ていたドゴールの騎士たちは追撃を騎士しようとするが第五騎士団長が止める。
「これは罠だ。追撃を禁止する。」「団長!今なら勝てます!」
第五騎士団の士気は高いが、第五騎士団長は断固として受け入れない。彼は必ず伏兵がいると睨んでいた。
勇者パーティと第三騎士団、第四騎士団は、ドゴール軍の追撃を受けることなく、撤退に成功する。
勇者パーティは再び戦いに勝ち、民衆に歓声で迎えられる。勇者谷垣は女の子に囲まれて上機嫌だ。
ルイス王は、国境に守備兵を置き、国境はドゴールの第五騎士団と川を挟んでにらみ合いの状況になる。
こうして、コルトバ王国は軍を整える時間を稼ぐことに成功する。
城の中庭には勇者パーティを始め、各騎士団が集結する。ルイス王は宣言する。
「我々の準備は整った。ドゴールの蛮行を許すまじー、これよりドゴール王国を征服する!」「「「おーおおおおおおおぉぉぉーーーーーー」」」
城は騎士たちの怒号に包まれる。コルトバ王国は戦争一色に染まっていった。




