第8話 チェンバロの夜襲
夷隅先生を追い出して、俺たちは一息つく。俺は、いつものようにフルートと風呂に入る。チェンバロが俺に質問する。
「少年、いつも一緒に風呂に入っているのか。」「風呂だけじゃないぞ、寝る時も一緒じゃ。」
なぜかフルートが答える。チェンバロの手がわなわなと震えている。
「少年はロリコンだったのか、私の体でロリコンを満足させられるだろうか。なんとかせねば。」「俺はロリコンじゃない。幼女に興味はないんだ。」
「だったら私と風呂の入ってくれ。」「今、風呂に入ったから結構です。」
冗談ではない。チェンバロのような赤毛の美人と風呂に入ったら精神が持たない。
夜寝る時は、チェンバロに別の部屋で寝てもらうことにする。チェンバロは反対したがフルートが言うと渋々別の部屋で寝ることを了承した。
俺はいつものようにフルートと一緒に寝る。今日は嵐のような一日だった。月曜日から学校だが夷隅先生はどのように接してくるのだろうか。
教師なんだからおかしなことにならないと思うが、ちょっと、いや、かなり心配だ。
寝ながら考え事をしていると寝室の扉が開く。チェンバロのようだ。俺は何かするのではと警戒する。
チェンバロは足音を立てずに近づいて来る。何をするつもりだ。俺は構える。
すると布団の中に滑り込んでくる。えっ・・・ええええええええええええー
俺が驚いているとチェンバロは俺の右手を握って、ささやく。
「お慕いしてますよ。」
右手に暖かくて柔らかいものが押し当てられる。こ、これって・・・
左側ではフルートが寝息を立てている。右側からはチェンバロの熱い吐息がかかる。がんばれ俺の自制心。
俺たちは川の字で寝ることになる。俺は当然、目がさえて眠れない。
チェンバロは夜明け前に布団から出ていく。よく頑張った俺の自制心。ようやく俺は眠気に襲われる。
俺はフルートにたたき起こされることになる。




