第6話 スキル効果
俺たちは転移魔法でフルートの家まで飛ぶ。夷隅先生とチェンバロは家の中を見回す。夷隅先生が俺に言う。
「めっだぞ。先生を家に連れ込むなんて、萩原君は何を考えているの。先生が魅力的だからって恋人にはなれないのよ。」「夷隅先生、何言っているのですか。」
「私とエッチなことをするつもりでしょ。」「誤解です。しませんよ。」
俺は慌てて言う。夷隅先生はどんな思考回路しているのだろう。
「だったら、チェンバロさんを狙っているのね。赤い髪が魅力的な美人さんだから好きになったのね。」「ほ、ほ、ほ、ほんとうか少年。心の準備が出来ていないぞ。」
チェンバロがうろたえながら赤くなる。これは手に負えないと思い、フルートに助けを求める。
「フルート、助けてくれ。」「我に夷隅を何とかできると思うのか。」
「人生経験が長いだろ。」「こういう人種は手に負えないのだ。」
フルートも期待できないようだ。とにかく夷隅先生には黙ってもらおう。
「俺の話を聞いてください。」「少し待って。心の準備をするから。」
チェンバロが上目遣いでお願い事を言う。もう恋する乙女モードになっている。どうするんだこれ。
「俺は夷隅先生とチェンバロを助けたいだけだ。」「はい。」「先生、萩原君が高校卒業するまで待つわ。」
全く話が通じていない。夷隅先生とチェンバロの俺を見る目つきが怖い。フルート助けてくれー
肝心のフルートはそっぽを向いている。心なしか機嫌が悪いようだ。
チェンバロが俺に言う。
「私、少年に守られてうれしいわ。私は尽くす女だから頑張りましょうね。」「助けるけどお礼はいいよ。」
「なんて謙虚なの。かっこいいわ。」「はあ。」
チェンバロの急変は明らかにおかしい。何を考えいるのだ。俺に取り入ってフルートを味方に付けるつもりか。
夷隅先生は我が道を行っているようだから、よくわからないけど。
俺が悩んでいるとフルートが言う。
「翼、ステータスを確認してみろ。」「ステータス?」
俺は自分のステータスを確認する。
職種 魔法剣士 HP2500 MP7000 力600 敏捷性600 知力780 魔力3800 剣技380 スキル お姉さんハーレムレベル3
少し数値が挙がっている。あれ、スキルのお姉さんハーレムがレベル3になっている。これって、夷隅先生とチェンバロがハーレムに入ってレベルが2上がったと言うことか。
もしかして、お姉さんハーレムというのは年上のお姉さんに好かれると言うことか。
フルートが顔をしかめて言う。
「厄介なスキルだな。我は最古の魔女だからスキルに抗えるが二人はスキルにやられたようだな。我々の場合は翼が我に惚れるのだからスキルは関係ないぞ。」「レベルが上がるとどうなるの。」
「スキルが強力になる。ハーレムができてうれしいだろ。」「冗談じゃない。俺のお気楽異世界ライフはどこに行ったんだー」
俺の求める異世界ライフが遠ざかっていく・・・




