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俺の部屋のクローゼットが異世界と繋がったことについて  作者: ぽとりひょん
第8章 コルトバ、ドゴール開戦前夜
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第2話 森の魔獣

 翌朝、俺とフルートは村人に見送られながら王都に向けて出発する。フルートはドゴール王国の王都に行ったことがないので転移魔法は使えない。

 俺たちは歩いていく。これまでは転移魔法で移動していたので、初めて旅らしい感じがする。森に入ってしばらくするとフルートが俺に言う。

 「ワーウルフの群れがつけてきているぞ。」「俺の魔力探知には反応がないよ。」

 「当たり前だ。奴らは魔力探知の範囲外から網を張るつもりだからな。」「と言うことは、フルートの魔力探知にかかっているのは追い立てるためなのかな。」

 「そうだ。我の魔力探知のぎりぎりに後ろからついてきている。」「このままいくとワーウルフの本隊が待ち構えているのか。」

俺はワーウルフが魔獣ながらかなり頭がいいと感心する。

 「翼、随分余裕のようだな。」「俺だって成長しているし、ドラゴンを相手にすることを考えれば楽だよ。」

 「ならば、ワーウルフの相手は翼に任せよう。」「分かった。やってみるよ。」

俺も成長しているところをフルートに見せるチャンスだと思う。俺はワーウルフの本隊がいる前方を目指して歩く。フルートは黙ってついて来る。

 すると魔力感知で前方に50匹位の群れがいることが分かる。他にも後方と側方から50匹くらいのワーウルフが近づいて来ている。俺たちは完全に囲まれていた。

 俺は足を止める。ワーウルフが姿を現す。ワーウルフはゆっくり距離を縮めてくる。そして、20メートル位になった時一斉に走り出す。

 フルートは余裕でいる。俺のことを信用しているのだろうか。俺は少しうれしい。

 ワーウルフが10メートル位になった時、突然、地面に飲まれる。もがくがもがくほど沈んでいく。

 俺は、ソイルウォールで俺たちの周囲を底なし沼のように変えていた。100匹位いたワーウルフが地面に飲まれてしまったのだ。俺は魔法を解除して地面は元に戻る。

 ワーウルフは全て生き埋めになる。フルートが俺に対処を評価する。

 「翼、よくやった。うまくソイルウォールを使ったな。」「合格かな。」「合格だ。」

俺はフルートに初めて魔法で褒められた気がする。

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