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第22話 名ばかりの裁判

 勇者谷垣の名声は上がり、騎士団へ入団を希望する若者が急増する。団員の多くを失った第一騎士団、第二騎士団、第五騎士団は新しい騎士を受け入れて訓練を開始する。

 井上たちは名ばかりの法廷に引き出されていた。

 「勇者パーティのメンバーは、ドゴールの第三騎士団と共に町や村を襲って略奪や凌辱を繰り返していたことは明白です。厳罰以外にはないかと・・・」

井上が叫ぶ。

 「俺たちは略奪も凌辱もしていない。俺たちは騎士団の略奪を止めていたんだ。」

 「この場になってまで嘘をつくとは、獣以下ですな。」

井上たちの言葉は一切受け入れられない。

 地下牢で小塚が言う。

 「私たち処刑されるわね。」「俺たちはそんなに悪いことをしたのか。」

 「人を殺しているわ。」「殺さないと死んでいたんだぞ。」

 「そうね。萩原君に助けてもらった方が良かったかもね。」「今更、彼と戦ったんだぞ。」

井上たちにあきらめの雰囲気が漂う。

 井上たちは再び法廷に引き出されて判決を言い渡される。

 「自称勇者たちの行為は戦闘行為だけでなく、非戦闘員に対する略奪と凌辱は断じて許しがたい。よって公開斬首とする。」

井上たちはもう何も言わない。言っても無駄だとわかっていたからだ。

 ライマーが谷垣と雪島に井上たちが斬首になることを伝える。雪島は残念そうに言う。

 「仲間になってくれたら心強かったのに。」

谷垣は女の子に囲まれながら笑う。

 「井上先輩は俺より弱いから死ぬことになったんだよ。強いことは正義なんだ。」「谷垣、知り合いなんだろ。よく笑っていられるな。」

ライマーは谷垣の態度に怒りを感じる。

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