第21話 凱旋
谷垣たち勇者パーティと第一騎士団、第二騎士団、第五騎士団は王都に凱旋する。民衆は国を救った英雄を歓喜の声で出迎える。
王城に到着するとルイス王が出迎える。谷垣が前に出て跪き報告する。
「我が国に侵攻した悪漢どもは壊滅ました。勇者を語る偽物をとらえました。」「よく働いてくれました。何か褒美を取らせましょう。」
「女の子がいいです。」「・・・・・」
ルイス王が固まる。ライマーが頭痛を感じる。場の空気が冷たくなる。ルイス王は無理やり笑顔を作って言い直す。
「褒美にそなたにふさわしい剣を送りましょう。」「女の子がいいです。」
まだ言うかこの変態め!ルイス王は心の中で叫ぶ。谷垣がロリコンと知らない騎士たちがざわつき始める。
慌てて雪島が前に出て取り繕う。
「勇者谷垣は剣は恐れ多いと申しているのです。なした偉業に実感を持てないのでしょう。」「そうか、遠慮なしに剣を受け取ってくれ。」
「俺は女・・・ぐえっ」
発言しようとする谷垣の腹に雪島が肘鉄を入れて黙らせる。
続けて井上たち3人がルイス王の前に引き出される。
「お前たちがドゴールの勇者と勇者パーティのメンバーか。偽物が罪の重さを思い知るがよい。」
ルイス王は冷たく言い放つと引き上げていく。井上たちはそのまま地下牢へ連れられて行く。
騎士たちは谷垣についてうわさ話を始める。
「あいつ、褒賞に女の子を求めたぞ。」「ロリコンじゃないのか。」「変態だ。」
谷垣がロリコンであることは城中に知れ渡る。だが、表立って言うものはいない。谷垣は救国の英雄になっていたからだ。




