第20話 脱走
井上、小塚、カールは地下から1階へ上がる。そこには警備兵がいる。井上が奪った剣で警備兵の隙をついて切りつけて倒す。そして、警備兵から剣を奪う。
3人は手かせをされているが領主の兵を倒すには十分だった。3人が隠れながら出口を探す。
雪島が井上、小塚、カールの脱走に魔力感知で気づく。第二騎士団長と第五騎士団長を呼ぶと指示を出す。
「捕らえた勇者たちが脱走しました。館の出口を固めてください。」「脱走だって何やっているんだ。直ちに配置につきます。」
第二騎士団長と第五騎士団長が団員を集めて指示を出す。パーティ会場は物々しい雰囲気になる。
谷垣たち勇者パーティにも脱走の件が耳に入る。ライマーが谷垣に言う。
「勇者パーティの3人が脱走したぞ。俺たちも捕えに行こう。」「今、忙しい。騎士団にまかせておけ。」
「お前勇者だろ。女の子に囲まれて恥ずかしくないのか。」「俺は幸せなんだ。邪魔しないでくれ。」
ライマーは呆れて、エルマーと共に雪島の指示で動くことにする。
井上たちはやっと正面玄関ホールにたどり着く。正面玄関は騎士たちで固められていた。カールが井上に言う。
「ここはだめだ。他を当たるか。」「いや。通路の窓から外に出よう。」
井上たちは引き返し、窓の外に騎士たちがいないことを確認して、窓から外に出る。そして、茂みに身を隠す。
騎士団長たちは井上たちが出てこないので、捜索班を作って屋敷の中を探させる。
ライマーとエルマーは雪島の案内で中庭の茂みの前に立つ。雪島が声をかける。
「いることは分かっています。出てきなさい。」
しかし反応はない。雪島は躊躇無しでファイヤーアローを茂みに撃ちこむ。井上、小塚、カールが飛び出てくる。
3人をライマーとエルマーが取り囲み。雪島が言う。
「諦めなさい。逃げられませんよ。」「分かった。降参だ。」
井上が代表して答えて観念する。3人は牢へ戻され、騎士団員が見張りをすることになる。




