第19話 戦勝パーティ
谷垣たち勇者パーティと第一騎士団、第二騎士団、第五騎士団はルブリンの民衆に歓声を持って迎え入れられる。女の子たちが花束を持って谷垣に手渡す。
谷垣は上機嫌だ。井上、小塚、カールは手かせをつけられて歩かされている。彼らには悪意を持った声をかけられ、石が投げつけられる。
人々の憎悪は井上たちに向けられる。井上、小塚、カールは耐えながら歩き続ける。
ルブリンの領主は戦勝パーティを開く。谷垣はここでも女の子たちに囲まれる。領主がカルラに話しかける。
「勇者様は本当にお優しい、子供に囲まれて笑顔でいらっしゃる。」「そうですわね。本当に。」
カルラは谷垣のことを変態だと思いながら愛想笑いをする。谷垣の正体を知っている者はわずかである。ロリコンであると言うことは国家機密になっていた。
井上、小塚、カールは地下牢に閉じ込められている。見張りをする兵たちが悪態をつく。
「こいつらのおかげで貧乏くじだぜ。今頃、うまい酒と食事にありつけていたのにくそー」「そうでもないぜ。」
「なんだよ。」「女がいるだろ。」
「やめとけ。知れたら厳罰だぞ。」「誰がこいつらの言うことを信じるんだ。」
「そうだな。俺たちも楽しまないとな。」
見張りの兵2人は小塚の牢を開けて入って来る。小塚は黙ってじっとしている。
「そうだ。おとなしくしていればすぐに済むからな。」
兵の一人が小塚に覆いかぶさろうとする。小塚は狙っていたように素早く回り込み、兵の首を折る。気づいたもう一人の兵が剣を抜こうとするが小塚の方が早かった。
殺した兵の剣を抜いて、残りの兵に体当たりするように剣を腹に突き立てる。小塚の狙いは兵が持っている牢のカギだ。カギを奪うと井上とカールの牢を開けて脱獄する。




