閑話 与太話 傅兵衛の領地日記①
傅兵衛の領地経営に関する日記形式の話です。
勝蔵が当主になり、父が西近江を任され、勝蔵の元の領地は私、傅兵衞こと森可隆が代官となった。正直いきなり10万石とかよりは良い。でもいつか父上と交代する。
勝蔵は信頼という名の無茶な要求を行うことがあるから心配だった。相談役に壊という一太さんの右腕が1年から2年程はきてくれる。
妻や腹の子もここにいる。
ただ、館がデカイよ。勝蔵よ、どうしたら、独り者がこんなデカイ館に住む気になる。
そんなこともあるが、まぁ順調に領民と親交を深め、地道な経営をしている。
領民は元からいた農民と、一太さんらの工作兵の村のうち、歳をとった者や、新たに一太さんたちに弟子入りしたもの、工作兵のうち職人に特化したものたちだ。
訳がわからんのはワイン工房なるもののとブドウなるものの畑。
勝蔵よ。頑張ってではない。これは何だ。
そしてなぜ、ヨーゼ殿とマッシュ殿の知り合いという南蛮人がおる。そして、なぜ領民たちはそれを普通に慣れている。
数週間が経った。ワインとブドウについてはわかった。南蛮ものだから、南蛮人が多く来てくれているとのこと。しかも一部は奴隷というらしい。
ここは特産品だらけだ。
まず、ワインとブドウ、芋、竹、職人たちが造る工作の道具、船、建築技術。あと果物の類。訳がわからん。。何だ。ここは。
小麦を特産にしたいと勝蔵から要求があった。
ここに必要かと問うと、
そこは実験で、他で本格的にやるとのこと。特に紀州や泉州でしたい。だから試してくれ。報告よろしくとか。なぜ麦だ?あんな物は米よりいいのか?
各務に連絡をとり、農民と相談して小麦畑を作り始めた。
農民たちがあっさりやるのはびっくりした。
まぁ、使ってない場所で始めたからと二毛作でもともと米の後に育てていたいうのもある。この領地はあまり農地を使いきってない
勝蔵たちも戦争ばかりで、経営はまだまだと言っていたが。
しかし、農民の文句のなさに驚き、聞いてみると、
勝蔵は基本良い領主で、やることはびっくりすることも多いが、従うとうまくいくという。それがこの2年近くでわかったと領民たちは笑っていた。
あやつは、本当に自由だな。そして結果を出す。怖い怖い。
いずれはあいつの我儘をこの領民と共にすぐに行うようになる私となるだろうか?
1話目は勝蔵からの我儘を聞いて、色々と頑張ります。




