11歳 婚約
ついに。やっと・・・・。
第4章終わり間近に来てですが、いきなりの展開ですみません。
今日で、工事部隊の工期は終了した。京上洛の前から初めて1年が過ぎた。もう夏だ。
いいね。京と今浜、織田家が守る地を繋ぐ道とその中間のうさ耳城。最近一太が宇佐山の城をうさ耳城と呼ぶから、隊のみんながそう呼ぶ。
まぁ、城門の隣に高めの櫓が立って、うさぎの耳に見えるから。名前を文字ってそう呼ぶらしい。櫓は他の城より高く、多いらしい。
でも弓隊や鉄砲隊には評判がいい。
そして、さらに先に宿場町。新坂本という。さらに比叡山への関所だ。
これで比叡山は苦しむ。くそ坊主は苦しめ。
修行もせず、聖地などと宣い、遊び呆け、時たまなんの覚悟も、なんらのリスクもなしに殺し合いに参加するクズどもは滅すべき。早く焼きたい。焼き坊主にしたい。
そういえば最近、他国でこう呼ばれている。
「嗤う死神」「死を運ぶ閻魔様」
神を信じる者を殺してたら、神になった。皮肉だね。
特に本願寺勢が俺を殺せとかうるさい。
織田に俺を差し出せとか。言ってるらしい。
原因はもちろん長島だよ。
そんなの受けるわけない。
だって、お屋形様の命令だし、
織田家は長島一向宗にすんごい邪魔され、苦しめられてきたんだ。
こっちの人を殺しときながら、
自分たちが殺される立場になると一転、被害者面をする。
覚悟もなければ、面も厚い。
厚顔無恥だよ全く。
いらぬ狸の皮算用。
ご愁傷様。皆殺し。
狂人感半端無いなぁ最近。
坊主と浅井と朝倉とクズの近衛と義昭と裏切り者の明智に対してだけにね。
来年はそう、朝倉攻めだよ。
その前にうるさい三好と六角をしこたま痛めつけるよ。
ちなみにうちの隊と森家が比叡山並びに本願寺と伊賀と甲賀の忍び衆、雑賀衆の抑え。羽柴様が浅井と朝倉の抑え。うちは小さいところを、ひとまとめ。地理的に畿内の要所が宇佐山だからね。
それ以外が三好と六角潰しだよ。
お屋形様が直々だ。
ちなみに、これから甲賀の調略と伊賀との協議だ。
あと、一番めんどいのが婚姻の話だ。
もうね、面倒くさいとか言えないのよ。
相手は決まっております。家の付き合いや力関係で、相手はお屋形様様の乳母兄弟の池田恒興様の娘様、池田せん様、史実通りの妻でございます。
この池田せん様は史実なら、女ながらに鉄砲隊を作り1万石を持ったと言われる。ちなみにこの宇佐山近辺は、森家と俺で統治するからいずれは1万石超え決定なんだ。
まぁ、森家より家臣も兵数も多いので、いずれ統合との話がある。兄上が言っているらしい。寧ろ、俺の部下になる気満々だとか。
昔からいい人だが、最近はそれが板につきすぎで、重矩さん2号化している。器用貧乏のいい人路線。俺のわがままを青い顔しながら解決する姿が目に見える。
ちなみに、蘭丸は3歳に、坊丸は2歳になり、力丸は1歳になろうかとしているよ。
それにしてもこの時代の人は結婚早いよ。池田せん様は14で4つ上の姉さん女房。
皆に年上が良かろう。年上なら好きになってもらえるとか言われたい放題なのはイラッとするよ。
俺はモテると思うんだが。各務の長女は俺に懐いてるよ。一歳だけど。
でも男性ばっかりなんだよ俺の周りって。
ゴンさんの話、かっこよかったなぁ。
俺には縁遠い。
さぁ来週に会います。
どうしよう。各務や各務の奥方、母上が力みなぎってるらしい。着物はどうだとか、宗近は待たせろとか、風呂に入れてから行かせろとか。
女性はこの手の話が大好きだな。
ていうか、会うだけですが。
そして、今日会います。岐阜城にいます。池田様とお屋形様がいらっしゃるらしい。奇妙様も。
こちらは父上、母上、兄上とその奥方だ。
兄上は昨年婚姻したよ。兄上の妻は坂井政尚様の長女しず様の4名と各務が来る。
他は宇佐山と岐阜のお屋敷で待機している。
なお、4日前に斎藤龍興のおバカさんが三好三人衆と共に最後の戦いを京の御所に仕掛けてきた。いわゆる西本願寺の襲撃だ。雪が降る中よくやるよ。
龍興はまだ諦めてなかったのね。バカだね。時流が読めてない。殺されに来たようなもの。
結果は、近くに控えてた浅井様と宇佐山付近で訓練中(うちも雪の中よく訓練するって?マッシュがうるさいし、一太はやる気出し、襲撃は有ると思ってたからね)のうちでぶっ潰して、首謀者の龍興は殺した。
なお、三好3人衆は、松永さんが駆けつけて捕らえた。
裁定は、実休は捕まえるだけで隠居させ、後は殺した。松永さんが実休に関しては処刑しない方がいいとか、殺さないでくれとか言うから、実休は四国送りの隠居したよ。
義継の実家が十河家で、そこの嫡子が実休さんの子で、義継にとっては義理の子らしい。複雑すぎてわからんが、まぁ松永さんが空気読んだということだろう。
松永様はうちに臣従するらしい。三好とは離れると。
わざわざ俺のところに挨拶に来て、そう言ったんだ。
だから、
「伝説の茶器を見せて」
と頼んどいたら、
「今度城に来い」
って言って帰ったよ。
よく寝返る気になったな。まぁ裏切りは常套手段だもんね。
それでは、岐阜城に挨拶に行きますか。
婚姻か。婚姻の儀はもう少し情勢が落ち着いたらだけどね。
朝倉のおバカさんと明智、比叡山を焼き討ちしたらね。落ち着くよ。その後だよ。
城の大きな広間に入ると少し待つ。
相手がこちらを少し見るらしい。その後、池田様とせん様が入り、お屋形様と奇妙様が入る。奇妙様は来年元服の儀をして、史実通り、信忠様と名を変える らしい。主君の世継ぎは儀式をしてもらえるのね。俺の場合はなし崩しに家臣がいて、名をもらい、元服扱いだったし、儀式をする暇もなく初陣。そこから2年は戦いと工作の日々。初陣も長島も俺が上申したんだけどね。
考えがずれた。せん様か。
池田様が入って来た。後ろにいるのが、
せん様か。
「きれいだ」
思わず、口に出た。
兄上やしず様、母上と各務がニコニコしている。こっちを見てニヤニヤしている。
信長様もニヤニヤしている。奇妙様は驚いている。
くそ。タイミングを間違えた。
本心なのがみんなにバレた。
せん様の顔が赤い。
この時代はこんなことを人前では言わない。
だから余計に不味い。
顔が赤くなる。
前世も彼女いない歴が10年近い。まぁ、モテたけど。
シャイすぎる、歴史が恋人。これが友人の評価だった。
せん様とお会いした後のことは覚えてません。
とりあえず、父のお屋敷に戻って来ました。城をいつ出たか、何を喋ってたかは覚えてない。
各務が「早くお子を」とか、
その奥方がニコニコとか。
蘭丸たちが「弟?妹?」とか言っている。
蘭丸、坊丸よ。俺の子は甥か姪だ。
なお、その後に堀様がわざわざ訪ねて来て、「子の名はお世継ぎ丸がいいのでは?」とか「きれいだ」とか、腹を抱えてのたうち回りながら言ってくるから、刀で無礼うちにしようと思った。刀に手をかけたら父上に怒られた。
この男の性根は腐り、チリと消えているよ思う。ホント。
ついにヒロイン登場ですが、それほど出てきません。
お許しを




