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森勝蔵長可 転生者は家族を守りたいが為、狂い笑う。  作者: 確かな嘘
第3章 京とあいつとあいつと。
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久しぶりの尾張

短い話になります。


こんな時間がもうないかな。

そんなで、翌日伊勢に出発。

伊勢ではまぁあまり話すことはない。

商売の話と慶次殿のごねる話ぐらい。


関係ないが、伊勢ではある噂が流れていた。重矩さんの伊勢攻め時の話だ。

実は伊勢攻めでは、半兵衛さんの案で、重矩殿が工作し、案を木下様と池田様らが実行し、潰したそうだ。

なんでも重矩さんは怖い人らしいと言う噂だ。そんなことないと思うが、伊勢ではそういう噂らしい。鬼とかなんとか。

重矩さんに何をしたか聞いたら、目をそらして、

「何でしょう?」と言っていた。

そんなで、尾張に戻り、小牧の家へ。

半年ぶりの実家だ。

もう夏に入る。尾張の街道は穂が青々と繁る。


家についた。

乱がひっついてきた。2歳になり、歩けるようになったのだ。

「兄い、遅い。」


「ようやく帰ってきたか。伊勢はどうだった?」

父上は美濃より、真っ直ぐ帰ってきたため先に着いたようだ。


「勝蔵、帰ってきたのね。お帰りなさい。」

母上はお腹を大きくし、いい笑顔で迎えてくれた。


「勝蔵長可、遅いぞ」

兄が坊丸を抱えながら言った。「兄ィ」と坊丸も。

新たに生まれた力丸君はこっちをじっと見ていた。


「長可様お疲れ様でした。慶次殿も。半兵衛も、重矩もお供お疲れ様でした。」

各務が迎えてくれた。


「勝蔵様、お疲れ様様です。私も家臣になりました。」

ヨーゼだ。ヨーゼも俺の家臣兼織田の水軍指南役となるようだ。



「皆様、京より戻りました。多くのことを学び、先日、お屋形様より名をもらい来年に元服いたすこととなりました。まだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。」

皆はその成長に驚く。腹からの声。それはどこまでも通る声、決して大声ではない。


「そして、叔父上ここまでありがとうございました。叔父上のお側で大変多くのことを学び、また多くの出会いに恵まれ、大変素晴らしい旅となりました。ここで、学んだことは家臣として織田家に、森家に返していきます。」

これ また素晴らしい口上である。


森可成はまた少し見ぬうちに、子が成長する様を見た。

母えいも、この成長を感じ涙ぐむ。

各務は喜びに言葉を失い。

半兵衛は、驚く。

ヨーゼは何故か頷く。

慶次は特に気にしない。

叔父は納得だ。


この後は親しい者だけで、元服と独立の祝いであった。

年明けに本格的に元服を祝うこととなる。


家族とのひと時。


勝蔵君、成長を家族に見せれてよかった。

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