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おやすみ、そしてありがとう  作者: ズーム
分からない好きという気持ち
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二年生の学祭本番

学祭当日を迎え体育館に用意された椅子にみんなが座り学祭の開会式を迎えた。

桜庭達の通う高校は桜庭達の三個上の先輩達が他校生徒と喧嘩をして以来一般公開は無かった。


「なぁ佐々木ー。なんかいい子紹介してくれやー。」

桜庭は授業中と変わらない座り方で佐々木に話しかける。

「んー。そういやお前こないだまで付き合ってた年上の21歳だっけ?その子どうしたの?」

佐々木は携帯で松井とメールしながら答える。

「いやー別れたよ。なんか面倒になってさ。」

桜庭は悪びれる様子もなくいつもの調子で答える。

「でヤったの?」

佐々木が顔を上げて桜庭を見た。

「もちろん、向こう一人暮らしだったからそういう部分では良かったなー。」

桜庭と佐々木がハイタッチをしていると先生がきた。

「お前らうるさくすんなら出てけ。」

桜庭は前に向き直り二人とも先生の指示に従った。


開会式が終わり、生徒達が散り散りになった頃。

松下と松下と同じクラスの楠が隣の空いてる席に座った。

四人でたわいもない会話をしてる中で楠はしきりに松下に「やっぱりカッコ良いんだけど〜。」とか「ちょっとマジでヤバイかも。」

と耳打ちしていた。

桜庭は聞こえていたが誰のことかわからないまま話していた。


学祭二日目いよいよ桜庭達の出番が近づく。

ステージ裏で緊張する桜庭。

ついに出番だ…。

四人で円陣を組み気合を入れる。

「っしゃーい!」

円陣を解き颯爽とステージに乗る四人。最初はみんな緊張していたが、徐々に陶酔感に飲まれていく。

桜庭もステージ経験はあるとはいえ、観客数1000人近い高いステージ上で歌を歌い気持ちが良くなっていた。

盛り上がりには欠けたが、四人全員がステージを降りた時「来年もやろう!」と声を掛け合っていた。


桜庭は佐々木の元に戻った。

佐々木は一人で体育館の壁にへたり込んで座っていた。

桜庭も隣にへたり込んで座った。

「いいステージだったわ。お疲れ様。」

佐々木が桜庭に声をかけた。


ちょっとした無言ののち佐々木が桜庭に切り出した。

「さっき女紹介してって言ってたじゃん?楠とかどうよ?」

桜庭の中でさっきの四人での会話の流れが繋がった。

「楠?楠はちょっと無理だわ。全然タイプじゃない。お前可愛いと思う?」

桜庭は笑いながら聞くが佐々木は真面目な顔のままだ。

「いや、可愛いと思わないけどさ、楠お前のこと好きみたいだよ。」

「マジで!?」

桜庭は大袈裟に答える。

「あいつ松下とも仲良いしさ、いい奴だと思うんだけどなー。」

佐々木は桜庭に楠と付き合うことを勧めるが、桜庭は付き合う気はない。

「ごめん。マジでちょっとそういう問題じゃねーな。」

桜庭が困ったように答えると佐々木は桜庭の目を見て頷いた。

「んまぁ友達程度の付き合いはしてやってくれや。」

と桜庭にお願いした。

桜庭はそれを了解し、その後松下と楠と合流して楠と連絡先を交換した。


結局佐々木も桜庭もクラス展示の覗き部屋を使う事もなく高校二年生の学祭は幕を閉じた。

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