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おやすみ、そしてありがとう  作者: ズーム
分からない好きという気持ち
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二年生の学祭準備

夏が近づくにつれ桜庭は佐々木達と通学することはなくなり、片山と他のクラスの友達と通学するようになっていた。

片山と同じ中学の9組の小川、5組の木嶋、河合や、桜庭と同じ中学で7組の白岩、まったく別の中学だったが引っ越して家が近くなった7組の坪井、同じクラスの葛西といったメンバーだ。

その他に坪井と同じクラスの女子の井森、太田などがちょくちょく一緒になっていた。


佐々木と桜庭に何かあったわけではなく、学校内の休み時間などは佐々木達と過ごし、放課後などは片山達と過ごすようになっていた。

片山達は決して真面目とは言えないグループだった、朝も毎日のように学校の近くの公園でサボるような連中だったが、桜庭にとって佐々木達以上にバカ騒ぎが出来るこのグループは居心地が良かった。


朝通学途中いつもサボっている公園でみんなで何をするわけでもなくだらけていた。

「もうすぐ学祭じゃん?桜庭と音楽の趣味も合うしステージで一緒になんか歌わない?」

坪井が急に桜庭に近寄り言った。

桜庭は坪井達とよくカラオケに行っていたが坪井と音楽の相性がピッタシだった。

二人はファッションセンスも似ていてよく一緒に服も買いに行っていた。

「良いよ。でも二人っていうのも微妙だから4人で出来る歌にしようぜ。」

桜庭はすぐに了承した。

二人とも意外と小心者で、桜庭はバンドをやっていた経験からライブでステージに上がった事はあったが、学祭で歌うということに若干ビビっっていたのだ。

「OK、じゃあヒロとヤスにも声かけとくわ。」

坪井も桜庭と同じ気持ちだったようで、すぐにメールを打っていた。


そこから学祭に向けては放課後にカラオケ屋で練習の日々が続いた。

学祭が近づくにつれ桜庭はステージの打合せやリハなどで右往左往していた。

そんな中クラス展示は迷路になっており、佐々木達と作業する時間が取れたので一緒に作業していた。

佐々木は出口側のセクションを請け負っており、出口の扉までに続く道を作っていた。

「ここは四つん這いじゃないと通れなくしてあるんだ。」

後から来た桜庭に嫌な顔ひとつせず佐々木は説明をする。

「クソ狭えな。」

幅は二人くらいが通れそうだが、桜庭の身長だと背中がトンネルの背中に擦りそうになっている。

「そしてここだよここ。」

佐々木がニヤつきながら桜庭を案内する。

ダンボールで作られたトンネル内にダンボールで作られた扉があり、佐々木はその扉を開けると小部屋になっていた。

「なんだよここ、迷路でもなんでもねーじゃん?」

桜庭は疑問を持ちながら佐々木に聞くと。

「バカここだよここ。」

小部屋の壁に穴が開いていてそこを覗く事を促され、覗いて見るとクラスのギャルグループが床に座って喋っていた。

「ん?監視所?」

桜庭は佐々木に聞いた。

「ほら向こうにいる女子のパンツ見えそうじゃん!もう一個穴作るから、お前そっち使え。」

佐々木は穴から片目で覗きながらもう一個穴を開けた。

しばらく小屋内で過ごしていたが、狭いダンボールの小部屋に二人の男がいると暑くて仕方なかった。

とりあえず、二人は出口から出て、廊下で涼んでいると今井も合流した。

佐々木は今井に説明を始めドアを開けると廊下ちょうど通りかかった、一年の時の同級生の女子の辻が通りかかり、扉の中を見た。

「えーなにこれ、めっちゃ面白そうじゃん。ちょっと見て良い?」

辻はうちらに聞いてきた。

「まだ出来てないけど、試してみる?」

佐々木は辻を出口から入るよう案内すると桜庭に悪い笑顔で微笑みかけた。

辻もギャルでスカートはかなり短く、四つん這いになればパンツ見えるのは、分かりきっていた。

「じゃあお先にどうぞ〜。」桜庭は佐々木の意図をすぐに理解して辻を促した。

辻は四つん這いになりながら迷路を進むそれを、桜庭と佐々木は追いかける。

「えー。面白いじゃん。」

桜庭と佐々木は顔を見合わせ笑いをこらえた。

「でしょでしょ?」

追いかけながら相槌を打つ二人。

佐々木作ったセクションを抜け辻が立ち上がった。

「ありがとうねー。」

辻は何食わぬ顔でうちのクラスの女子たちに混じっていった。

「うん、またいつでも試して良いよ〜。」

佐々木は食い気味で辻に言った。

即座に小部屋に入り盛り上がる二人。

そうして学祭の準備は進んでいった。


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