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おやすみ、そしてありがとう  作者: ズーム
分からない好きという気持ち
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二年生のスタート

二年生になりひと月が経つ頃には、クラスのメンバーもだいぶ打ち解けていた。

担任は家庭科の教師でおっとりしていて、決して怒るような事はなかったためギャルやギャル男全盛期の時代にして、学区内でギャル高で有名だったこの学校では終始クラスの生徒になめられた存在だった。

その頃クラスの女子から席替えの提案が出され、生徒達が勝手に決めて女子は窓側半分、男子は廊下側半分と完全に女子と男子が分かれる形になった。

みんなが面倒だったため、出席番号順に男子と女子に分かれただけで、桜庭の右隣りが片山になった。


男子の席でも桜庭と佐々木の席はちょうど中心に位置するため、クラスのグループもその周りに出来ていった。

クラスのグループは女子のギャルが集まったうるさいグループと大人しい可愛い系女子グループと地味系女子グループ、男子は桜庭と佐々木を中心としたうるさいグループ、木村とイケメン阿部の二人、大人しめの男たちが4人ほど集まったグループと分かれていた。

そんな中、桜庭と佐々木は一人の男子に目を付けていた。

今宮というどのグループにも属さず、休み時間は一人で過ごしている彼を面白要員として発掘しようと相談していた。


前の学年で仲良くなった木下もその口でクラスで一人ぼっちだった木下を佐々木がこいつは面白そうだ。

という理由から話しかけ仲良くなった経緯がある。


「あいつは絶対面白くなるって。俺らで磨いてやろうぜ。」

佐々木が小声で桜庭に話しかける。

「じゃあどうする?でもあいつ休み時間いっつも寝てんじゃん。」

桜庭も小声で返す。

「休み時間かけて落とそうぜ。」

佐々木はいつものように悪い顔をしていた。


そこから桜庭と佐々木は今宮に話しかけ続けた。

最初は面倒そうな顔をしていた今宮も、桜庭と洋楽の話などで盛り上がり、少しずつ桜庭達のグループに馴染んでいった。

今宮は決してイケメンでもなく、コミュニケーションが上手いわけでもなかったが桜庭の行動がたまにツボに入るらしく、笑顔も増えていった。

放課後も桜庭だけが帰宅方向が違うため、遊ぶことはなかったが、桜庭と別れた後に佐々木達と遊ぶようになった。

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