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おやすみ、そしてありがとう  作者: ズーム
分からない好きという気持ち
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始業式

桜庭はまだ道路の隅に雪の残る道を自転車をこいでいた。

佐々木といつもの待ち合わせ場所につくと、佐々木は彼女の松下と木下と小林と共に待っていた。

高校一年生の時から一緒のクラスで、別に住んでる所がちかいわけでもないのに、仲が良く一緒に学校に向かっていた。

佐々木と桜庭はボケとツッコミのような関係で、佐々木のボケに対して桜庭はツッコミを入れてクラスで笑いを取っていた。

通学の時も同じで、佐々木のバカみたいな話に桜庭はツッコミを入れ松下が笑い、たまに木下が絡んでいた。

小林は無口で特に会話に混じるわけでもなく、ウォークマンで音楽を聴きながら学校までの道を自転車をこいでいた。


学校に着くと進級の恒例行事とも言えるクラス替えの紙が玄関に貼られ、そこに生徒達は群がっていた。

桜庭達も早速自分達のクラスを確認する。

「あ、俺1組だわ。」

木下が自分のクラスを確認したようで、1組の下駄箱の方に行った。

松下と小林は同じクラスで3組のようだ。

「小林がなんかしたら言えよ〜。」

佐々木は小林の方を見ながら松下に話しかけた。

「なんもしねーよ!」

小林が不機嫌そうに答えている。

そのままクラスの紙を追ってくと、8組に桜庭の名前があった。その下に佐々木の名前もあった。

一年生の頃もそうだったが桜庭の次は佐々木だったのだ。

「遠くなっちゃったね〜。でも桜庭と一緒で良かったじゃん。」

松下は笑顔で佐々木に言う。

「えー。またこいつと一緒かよ〜。」

佐々木はやれやれといった仕草をしている。

「仲良くしよ〜ぜ〜!」

桜庭は佐々木にヘッドロックをかけながら言った。


クラスに入ると一年生から同じクラスだった奴らは女子数名を除いて、地味なキャラだった木村とそんなに絡みのなかった大柄な片山だけだった。

どこかぎこちない雰囲気がクラスを覆っていたが、桜庭と佐々木はそんな事も気にせず話していた。

桜庭は椅子に対して真横を向いて座り、自分の机に左腕、佐々木の机に右腕を乗せるというスタイルが定着していた。

始業式が始まり、二年生が始まった。


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