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晴れ舞台

学祭四日前、桜庭は右手に激痛を覚えた。

箸を持つと手首のあたりに激痛が走る。

ギターの練習で腱鞘炎になってしまったのだ。

その日を境に桜庭はスプーンで食事をとり、ギターの練習時間も少なくした。


学祭前日三年生は遅くまで学祭の準備をしていた。

学祭で着るはっぴも前日にようやく届いた。

それぞれの思いをはっぴの背中に書き入れたり、出店の準備は桜庭のクラスは女子がしていた為、桜庭達は違うクラスの出店を回ったりして、練習で作った焼きそばを食べたりしながら校内をブラついていた。


暗くなってきても先生達は怒ることもせず生徒達と談笑していたり、出店のものを食べたりしていた。


生徒達は最後の行事を噛みしめるように学校ですごした。

「よし、そろそろ帰るぞー!全員片付けしろよー。」

そうして夜7時を過ぎた頃先生の一人が号令をかけ、生徒達は後片付けを始めた。


桜庭は坪井や片山達と思い出を話していた。

「最後かぁ…。」

坪井が呟く。

帰り道はいつになく全員がゆっくりと自転車を漕いで思い出話をしながら帰った。

家に帰ると桜庭の右腕は力を入れるだけで痛み限界を迎えてしまっていた。


学祭当日桜庭は右手に湿布を貼り、動かないよう包帯を巻いて登校することになった。

登校すると色んな友達から「喧嘩?」と聞かれる桜庭。

「ギターのせい。」と全員に事情を説明。

先生まで「どうした?大丈夫か?喧嘩じゃないだろうな?」なんて聞いてきた。


桜庭は今回の学祭は坪井達と過ごしていた。

ステージに上がるメンツで過ごしていたのだ。

前川とメールをすると向かっているようだった。


ステージの出番が近づく…。

「小さな恋の歌」は他の誰でもない、前川の為に歌うと決めていた。

そして桜庭達の番を迎えた。

最初の一曲目は二人で歌う曲をチョイスしていた。

高橋の人望もあり、盛り上がる体育館。


曲の終盤になると学年内でもチャラい男子と女子数人がステージ上に上がり高橋と桜庭の後ろに座って盛り上げていた。


そして桜庭の番「小さな恋の歌」を右手に激痛が走るなか顔を歪めながら歌いきる。

体育館はスタンディングになり、さながらプロのライブのように盛り上がり、桜庭のテンションは上がっていく。

高橋の曲も同様に盛り上がり、最後に桜庭のバラードの曲を迎えた。


流石に右腕が限界だった桜庭は音源をカラオケにした。

ライブバージョンで歌うと、高橋が驚いたような顔を桜庭に向ける。

桜庭がはにかむと高橋は腕を上げ盛り上げてくれた。


「ありがとうございました。」

曲が終わり桜庭が頭を下げると、場内にを歓声と拍手が包んだ。

ワーッという歓声を浴びながら、二人はステージを降りる。


控え室の更衣室に戻ると桜庭と高橋は固く握手をしてハイタッチをした。

「ナイス!最高だったな!来てるんだろ?行ってやれ!」

高橋は汗を拭きながら桜庭を促した。


桜庭は途中佐々木や楠に話しかけられた。

「カッコよかったよ!」

楠は桜庭に光るような目を向けている。

「ありがとう。マジでステージ気持ちかった。」

そうして5分くらい佐々木達と話した後桜庭は前川にメールを入れた。

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