不気味な模型
注意!!
この作品はR15です。
グロテスクな表現があるかも知れないので注意してください。
午後9時頃
ビラノ「今日はここらで終わりだ。」
フィラ「なんで…?吹雪は空けたのに夜になった途端また寒くなった……」
ビラノ「うんざりだと思うが、ここ暫くは昼と夜の温暖差に苦しむことになると思うぜェ。」
フィラ「それってどれくらい…」
ビラノ「ラルソ、ソベル、そしてトトパの途中までだな。」
フィラ「うんざりィィィィィ!!」
ビラノ「それにまだゴーグルも必須、無かったら砂嵐で遭難確定だ。」
(パチ パチ)
焚き火は音を立てながら揺れている。
しかし、そこにやってくる人がいた。
(ガチャ)
パヤ「観念しろ」
ビラノ「はあ?」
フィラ「彼女、第2レースでTOP10に…」
ビラノ「はいはいパヤ・ガヤね」
フィラ「しってるのか…!?」
ビラノ「流石に順位表に目ぇ通すようにすることにしたぜ。TOP10以外は全くをもって見てねぇがな。」
パヤ「何呑気に言ってるんだッ!!とっとと手を上げろッッ!!」
ビラノ「なぜだ?訳を聞こうじゃねぇか。」
パヤ「お前ら、チャスティ・スパゲティとお知り合いらしいじゃねぇか。「ペル」、知ってんだろ?」
フィラ「さあ?知らないなァ…俺たちはもう寝るから、どっかに行ってくれないか?」
ビラノ「そうだな、それともなんだ?焚き火の火でも…」
(パァンッ)
パヤは痺れを切らし、脅しのつもりでビラノの右腕を撃ち抜いた…はずだった。
フィラ「おいビラノ、今君の腕に…」
ビラノ「忘れたか?「右腕も義」だって。」
フィラ「あ、そうだった。」
パヤ「なに…?ここは一旦…」
(ガシッ)
パヤ「なに…!?」
次の瞬間、不規則に伸びたパヤのフラミンゴの鞍が、パヤの体を締め付けたのだ。
フィラ「「ノビロック」、残念だけど逃がす訳には行かない。」
パヤの体はフィラの方に寄せられる。
フィラ「君は発砲してきた、つまり人を殺す覚悟があったってことだ。」
パヤ「……で?」
ビラノ「ムカつくし、レースの邪魔だから消す、だろ?」
フィラ「あたりぃ」
ビラノは足の銃をパヤに突きつける。
ビラノ「フィラ、銃だせ。」
フィラ「あぁ…」
ビラノはフィラからダイアル銃を受け渡されると、
(シュルシュルッッ)
フィラ「!?ダイアルが回転し……」
ビラノ「俺の足のダイアルとお前の銃のダイアルを噛み合わせて回転させた。さ、撃ってみろ。」
(カチャ…)
パヤ(終わったか……)
しかし、次の瞬間異変が起きた。
(シュルシュル……)
フィラ「なに…!?銃自体が回転し始めたぞッ!?」
ビラノ「おかしい…ダイアルにそんな機能はな…」
(ズゥゥゥン…)
そのとき、妙な圧迫感をフィラとビラノは感じた。
フィラ、ビラノ『!?』
そこには、顔がなくただ人型の真っ白な模型のようなものが居た。いや、「あった」と言った方がいいのかもしれない。
フィラ「なにィィィッ!?」
ビラノ「撃てッ!!」
(パァンッ)
フィラが銃を撃った時、
(シュルシュルッッッ)
突然、その模型らしき物の腕付近が回転したのだッ。
よく見ると、その模型は関節部分がない、その部分が浮遊しているのだ。
(グルンッッ)
フィラが放った弾丸は、その模型の腕によっていなされたのだ。
(ドゴォッ)
ビラノ「こいつッ、地面をッッ!!」
フィラ「ゴホッ、これは砂煙ッッ!?」
砂煙が去る頃には、パヤと模型は消えていた。
パヤ「すいません…マルピリさん……」
マルピリ「パヤちゃんさあ、なんで能力使わない訳?」
パヤ「だって…アイツらごとき……」
マルピリ「そぉゆぅのが命取りって、毎回言ってんでしょお?」
マルピリは顎髭を触りながら上から目線で言ってくる。
パヤ「はい、すいませんでした。」
マルピリ「パヤちゃんはすごいよ、ビルから「センロック」を貰ったあと、自力で「トメロック」と「ピンロック」見つけたじゃなぁい。」
パヤ「マルピリさんこそ、「ヒトロック」と「マキロック」を使いこなしています。」
マルピリ「アイツら、明日潰そ」
パヤ「わかりました…」
パヤはどこか不満気にマルピリを見つめていた。




