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19.あっという間に一学期が終わったようです

 そのあと、私たちBクラスは王都外周の草原へ、Sクラスの彼らはもう少し行った先の“初心者の森”に行った。


 “初心者の森”とはその名の通り、新人の冒険者などが経験を積むために訪れる森で、出て来るモンスターもランクG、ランクFの弱いものばかり。

 それでも、戦闘能力の持たない普通の一般人からしてみれば脅威となり得るものだけどね。


 

 私たちは草原で魔法の発現と初級魔法の行使、そして可能であれば虫系や小動物系の駆除を行う。

 虫はともかく、このあたりにはネズミやイタチなど害獣とされるものがいるので定期的に駆除する必要がある。

 冒険者ギルドに常時依頼が出てて、こちらも新人冒険者の定番らしい。



 私たちの班はみんな魔法の発現と初級魔法の行使は出来ている。

 次は実際に実地訓練だけどーー


 うーん、草原かぁ火魔法は使わない方が良いね。

 ステータス上では火と風が使える事になってるから、ここは風魔法の方が良いかな。


 今はみんな一緒なのでメガネ機能のマップ展開、索敵はOFFにしている。

 スキルでもエクスプローラーがあるけど、勿論使わないよ? 

 万が一にでもばれたら困るから、擬装ステータスに表示させてる以外のスキルは学校にいる間は使わないのだ。

 その為のメガネだしー、これは機能がもしばれても「貰い物だから詳細はわからない」と言えば何とかなると思うし。


 


 さて、ネズミちゃんはどっかに居ませんかねー

 あ、いた。



 「オリバーくん、そっちにネズミが行ったよ!」


 「え、あ、えっと、水よ、我が手に集いて球となり敵に向かえ!ウォーターボール!!」



 ネズミに向けて魔法を放つも余裕で避けられてしまった。

 うん、そりゃそうだ。


 はぁ、この呪文ってのがね~

 ここでは魔法の行使には呪文を唱えるのが一般的なんだけど、この呪文がまーそのままと言うか。

 事象を言葉にしてなぞらえているだけなんだよね。 

 それに……なんか呪文とかって厨二臭が……いや、もう異世界の時点でそうなんですが……


 

 いやいや、呪文がそのままだっていう話ね、うん。

 たぶんね、イメージ力が乏しい。

 火がどのようにして燃えているか、水は何で出来ているか、空気は、氷は、雷はーー

 科学が発達していない弊害とでも言えるのかなぁ

 仕組みが分かってないからイメージしにくいのかな。


 因みに、経験を積んだ魔術師はイメージも身についてくるので「ウォーターボール」と魔法名を唱えるだけで行使出来るようになる、これが詠唱短縮。

 一人前と呼ばれる様になるには詠唱短縮が必須かな。


 もっとベテランになるとイメージだけで行使出来るようになる、これが無詠唱。

 ただし、通常無詠唱だと威力が弱くなると言われてるんだよねー・・・そーかなぁ?

 

 


 「くっ、キースくんお願い!」


 「任せて!地よ、石の礫で敵を撃て!ストーンバレット!!」



 お、命中。

 キース君は地属性が得意です。

 石弾が当たってネズミが倒れた所に、次はアレシュ君。



 「最後はオレが決めてやるぜ、ハァッ!!」



 最後アレシュ君が決めてくれました。

 アレシュ君は身体強化に魔法を使い、剣で戦うタイプです。

 身体強化魔法は無属性魔法に分類されるよ。



 「やった、先ずは一匹だね」


 「次はウチとユーキちゃんががんばるですよー」

 

 「ボクも外しちゃったからがんばるよ」



 因みに、キャロルちゃんは水魔法を使うよ。

 キャロルちゃん家は商家だからピッタリだもん、良かったよね。

 レベルが低いうちは生活用水程度だけど、レベルが上がって飲料水が精製出来るようになれば、街から街へと移動する商隊にとって必要不可欠な存在だからね。



 そんなこんなで人数分、5匹のネズミと虫系(これはあえて省略するし)を退治して、集合場所に戻り引率の先生に提出した。

 みんなにとっては初めての魔法による討伐(と言う程のものでもないが)と言う事で、今回は無理をせずここまでにした。




 ◇◇◇




 テストも終わり、二学期のクラス編成も無事現状維持のBクラスとなりました。

 良かった良かった。


 若干クラスの変動はあったみたいだけど、概ね現状維持が多かったかな。

 あ、Sクラスの十名は変わらなかったみたい、中でもトップ4は不動らしい。

 さすがP4(笑)



 さて、明日からは長期休暇だよー

 なんかあっという間に一学期が終わったなぁ……

 って、入学してからここまで2、3話だもんそりゃ早いわ。



 私もこの一年は、力をセーブするためのコントロール修業をしてきたから、レベル上げや虫、小動物以外の実践訓練はやっていない。

 今は大体みんなに合わせる感覚も分かって来たから、そろそろ実践的な修業をしていこうと思うんだ。

 冒険者を目指すならちょっと位魔法が出来るからって駄目だと思うし。

 力があってもそれを使い熟せなきゃ意味がない。



 因みに冒険者として本契約出来るのは十歳からだけど、基礎学校の卒業時にCクラス以上の子は八歳から仮契約として、養成所で雑用をしながら先輩やギルドの教官に教えてもらうことが出来る。


 SやAクラスの子は各上級職業種から引く手あまただろうし、家を継ぐであろう貴族の子、家が商家や職人をやっている子などは冒険者にならないだろう。

だけどそれなりに剣や魔法が出来る子は高ランクの冒険者に憧れるみたいだね。

 だから少しでも早いうちからやり始めるのと、それに加えて雑用でも少量の報酬は貰えるからね。

 一石二鳥なのかな。

 


 私の場合、冒険者を目指すのはもふもふ要素が大半だけれど、それ以外にもこのステータスだからねぇ

 普通の仕事は無理なような気がします。


 

 私は八歳で仮契約はしないつもりー

 だって、優秀な師匠が近くにいるもん。

 勿論師匠は家の爺さま、婆さまですよー

 普段は甘々なのに修業の時は超スパルタなのですよ、まぁその方がありがたいけどね。


 爺さまは火、風、雷魔法と無属性魔法の使い手で、婆さまは水、氷、雷、光魔法の使い手です。

 普人族は一般的に1、2種類の属性だけど、天人族は3、4種類の属性魔法を持っている。


 まぁ、種族の違いってやつだね。

 私?私は8属性+6種類ですよ、普人族ですよーそれが何か?

 これはアレだよ、えーと、体質とか?個人差?っていうやつ。


 

 『ユーキちゃん、明日は迎えに来てもらうの?』


 「そだよ~久しぶりだから早く二人に会いたいね~」


 『ていうか、わざわざ転移魔法陣を使わなくてもユーキちゃんなら普通に転移魔法使えるんじゃないかなぁ』


 「うーん、たぶん使えると思うけど、まだ試してみてないし、それにあんまり人のいる所では使わない方が良いよね?」


 【銀】から使用可能とか言われているから万が一誰かに見られたら困るし。

 それに転移魔法ぶっつけ本番とか怖すぎるし。

 私は石橋は叩いて渡りたいのよ。



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