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365個の物語  作者: ひなた
弥生 このまま別れは悲しいだろう
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弥生十三日

  一月前 君に貰った 優しさに

   相当するもの 持っていなくて


 明日はホワイトデー。

 バレンタインデーで、彼女にチョコレートを貰ってしまって、どうしたら良いのだろう。

 お返しをしないというそんな道は選べない。しかし、どうしようもないようなものを贈って、彼女を困らせてしまうわけにもいかない。

 何を贈ったなら、彼女を喜ばせることができるのだろう?

 だって僕、彼女の想いに、応えてあげられるかどうかもわからないんだ。

 はっきりと、答えを返してはいない。

 だから先月から、すごく気まずい感じになってしまっていた。

 明日、返さないと。

 彼女の気持ちに応えないといけない!

 わからない。わからない。どうしたら良いのかなんて、何が正解かなんて、わからない。

 正解があるのかすらも、わからないんだ……。

 彼女からのチョコレートに、僕はどうしたら、考えると本当に苦しくなる。

 もう、わからないよ、わからないよ。

 バレンタインデーのお返しとして、何が良いのかは、インターネット情報とはいえ知っている。

 けれど手作りなんてできないし、でも買ったものを渡すのは、なんだか悪い気がする。

 彼女を喜ばせることなんて、できないのかな?

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