73/365
弥生十四日
悩み込み 走り回って 見つけたよ
悩みに悩みぬき、悩み込んで、僕は遂に見つけたんだ。
彼女へのお返しとして相応しいものが、何であるかを。どうして僕は、こんなにも嬉しかったのかを。
チョコレートだってそうだが、僕は、彼女の気持ちが嬉しかったに違いない。
つまりは彼女だって、僕の気持ちを喜んでくれるはずだ。
そうでないなら、僕の気持ちなど求めていないというのなら、チョコレートを渡すときに、あんなにも緊張した様子を見せなかったはずだから。
自分を信じるんだ。彼女を信じるんだ。
そうして僕は、商店街を走り回って、やっと見つけたんだ。
彼女に渡すべきものを、遂に見つけたんだ。
無理に手作りにするのではない。だからといって、無駄に値段の張るものを買うわけでもない。
そうじゃない。そうじゃなくって。
僕は僕の気持ちを、彼女のために込めるんだ。
絶対に伝わる。彼女なら、僕の気持ちをわかってくれる。
これが正しい選択だ。そう信じよう。




