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賑やかに結婚式



「ならば儂も加わってやろう」「僕も~♪」


「お稲荷様とイーリスタ様だ~♪」

「おや? 月は?」


「真四獣神様方がいらっしゃる。

 故にトリノクスも来た」何処かに行ったが。

「アレは~何してるのかなっ♪」


「似た者親子がジャレているだけだよ♪」

『あらヌヌ様、お久しゅうございますね』


「ん?」一斉に向いた。


「トリノクス、グランディーヌを連れに行っておったのか?」


「兄様が無視したからですよ」

「来てはならなかったのかしら?」ほほ♪


「全てを知っておるのであろうが、今は話さないでもらいたい」


というオフォクスの頼みは聞いちゃいない。

一緒に来ていたアリアナティ(フィアラグーナの母)プラティーナ(フィアラグーナの妻)ララナルフ(ガイアルフの妻)も一緒になって輝竜家の妻達を引っ張り込み、ヌヌを囲んで話に花を咲かせまくっていた。

もちろんバステトもカツェリスも入っている。

「それでマヌルディア様の御神力(おちから)は?」


「この身体には強すぎますので、こちらに」

ヌヌは保護珠を取り出した。


「では、それもディルムに分けては?」

「その上で男神(おとこ)達に込めてもらうのは?」

「それが良いわね♪ そうしましょう♪」

「龍と鳳凰は多くしなければね♪」

『ほほほ♪』『ふふふ♪』と勝手にどんどん決まっている。



【カウベルル様、入らにゃいの?】


【私は……見ている方が楽しいの♪

 ね、ガル(タイガルル)♪】【そうだな】


【あれれ? 牛さんて……】ハトフルを見た。


【そうよ♪ 私達の(おや)はハトフルなの。

 バステト母様の欠片もいただいて生まれたの。

 ですから、お姉様とは姉妹であり従姉妹なのよ。

 私とガルは親が全て同じなのに、私は牛が強く出て、ガルは虎が強くなってしまったのよ】


【へぇ~♪】面白~い♪【ん? 絆……結婚の?】


【あら♪ 見えるのね♪

 でしたら(ガル)を助けてくださったお礼をしなければね♪

 食べるのがお好きなのよね?】


【大好きで~す♪】るんっ♪

「サーロンも行こ~♪」




 彩桜達が離れていた間に話は纏まり、ディルムの同代達も加わっての神力付与は終わっていた。

そこそこ大変だったようだが。


【彩桜、サーロン。これから結婚の絆を結ぶから囲もうよ】

まだディルムの調整中だが。


【うん♪】【はい♪】

手招きしていた青生と並んで、二人は手を繋いだ。

(ね、青生先生と瑠璃先生、周りに大勢いても堂々と仲良くするようになったの?)


(うんっ♪ 前よりず~っと仲良しさ~ん♪

 子沢山なるんだって~♪)


(えっと彩桜? 意味、解って言ってる?)


(ほえ? 俺、子守りするの~♪

 キリュウ楽団するの~♪)


(そっか♪ 楽しくなりそうだね♪)


(うんっ♪)


そこに、ランマーヤがアミュラと響を連れて来た。

なので彩桜もサーロンも手を繋ぐ相手が変わった。


(ええっと~、こう、かな?)フーラン化。


(ん? あ、完璧だよ♪ 流石、響だね♪)


(だってソラがサーロンくんしてるんだもん♪)


(あ……忘れてたよ)


(やっぱり~♪)


(響、アミュラ様の部屋に居たの?)


(ちょっと相談あってね~♪)


(相談?)


(女の悩み♪)


(そ、そう、なんだ。解決した?)


(したよ♪ 大先輩様だもん♪)


(良かったね♪)(うん♪)



 彩桜と紗の方も内緒話中。

(そっか~♪

 とうとう響お姉ちゃんも知ったんだ~♪)


(ソラお兄ちゃん、生き人なんて超えて神に近いみたいね♪

 だから具現化が完璧すぎるのね♪

 私も早くオトナになりたいな~)


(でもコドモには戻れないんだから楽しまないと~)


(それもそうね♪ 私達これからだもんね♪)


(うんうん♪ これからが長~いの~♪)


(ね~♪ あ、始まるみたいよ♪)


(ディルム様ふらふら?)(そうね♪)



 込めてもらった神力で更に大きくなった虎が小さな猫に支えられての結婚式が始まった。


その詠唱は短いので無事に二神(ふたり)は結ばれたが、ディルムは気絶した。

仕方なくイーリスタの背に乗せ、滝の四獣神に囲まれて運ばれて退場する事に。


 それを見送ると、また塊が出来上がって話に花が咲く。

「なぁ、ウンディとリグーリ知らねぇか?」

オニキスがキョロキョロ探して輝竜家の塊に。


「あ~、カソーディア行ったままかも~。

 おじゃま山、動かす言ってたよ」


「ソッチには誰も声かけなかったからなぁ。

 ま、後込めでいいだろ♪」


「そいえばオニキス師匠も倒れたよねぇ」


「言うなっ!」もう皆が笑っている。


「あれからガツンと修行させたからのぅ♪」

「もぅ十分オニキスも強ぅなったのじゃ♪」


「どーして静香姫までっ!?

 おい黒瑯! 野放すなっ!」


「倒れたのは事実だろーがよ♪」「「うむ♪」」

「それにオレ達の集まりに入ってきたのはリーロンの方だ♪

 ま、イトコだからいいんだけどな♪」


「あ……あ~~~~、嬉しいじゃねーかよっ!」

兄弟と一緒に笑っているサーロンを見付けて抱き締めた。

「な♪ 弟♪」「はい兄さん♪」


そこに同代と伴侶達も集まる。

「オニキスは人世で暮らすの?」

ちょっと心配そうなマディア。


神世(コッチ)にも料理教室を開いたからな♪

 教えに来るよ♪ メインは人世だけどなっ♪

 マディアも人世に遊びに来いよ?

 死神にとっちゃあ職場なんだからな♪」


「うん♪」「「僕達はヘンゲ龍しに行くよ♪」」

エメルドとユーリィが割り込んだ。


「気に入っちまったか♪ 来い来い♪

 おいフェネギ、ナンで黙ってるんだよ?

 まだまだ慎介するんだろ?」


「当然しますよ。

 過ぎる程に当然ですからこそ、わざわざ話す必要も無いのですよ」

人姿になると梅華の手を引いて藤慈と並び、『『ね♪』』と微笑み合う。


「「そんならいい♪」」

リーロンと黒瑯も笑い合う。


『この集まり何だよ!?』

『ニギヤカ楽しそうだなっ♪』


皆が広間の入口を見、また笑う。

「リグーリもウンディも来い来い♪

 でも誰が呼んだんだ?」「む……」

「そっか♪ 親友だもんなっ♪」


そして寄って来たリグーリとウンディにも説明する。

ただし子猫女神ヌヌの正体を見抜いた者達は、その点だけは伏せて。



 四獣神達が戻り、親達の方には行かずに輝竜兄弟とディルムの同代達の集まりに加わった。

「父様、ディルムは?」


「ヌヌ様と二神(ふたり)きりにしてあげないとね♪」


「気絶は?」


「まだ目を覚ましていなかったけどね♪」


「ったく、どーしよーもねぇな♪」

「ソレ、オニキス師匠が言うの?」


また皆が笑う。

揶揄うつもりは無いのだが、どうにも楽しくて笑ってしまうのだった。


「ったく~。けど……ま、いっか♪

 で、絆が未だなのはリグーリとウンディだけか?」


「俺は成人するのを待ってるだけだからな。

 修行は一緒にしているし、もう心は夫婦だよ」

ちょっとムッとしているリグーリ。


「あの古風巫女お嬢様がOKしたのか!?」


「してくれたから俺の社が大きくなったんだよ」


「初耳だ! 黙ってたのかよ!」


「色々と大変続きだったし、チャムは邪魔ばかりするしで言う機会なんて無かったんだよ」


「あ~そっか。

 そんじゃあ理俱の社に場所を移すか♪」

「ナンでそーなる!? 来なくていい!」

「もう狐達が連れてったぞ♪ 行くぞ♪」


「うわ……」


「ほらほら術移しろ♪

 もうウンディも行ってるぞ♪」


「ゲッ! 行くぞ!」

残っていたオニキスを掴んで術移した。



――真っ白豪華な社では既に酒盛り大騒ぎ中。

だが、神眼でなければ見えないし、神耳でなければ聞こえもしない。

「荒らすな汚すな騒ぐんじゃないっ!!」


「人には聞こえねぇよ♪」


「本浄家は皆 欠片持ちだっ!!」


「理俱が一番騒いでねぇか?♪」


「うっ……」

『あらま、神様が……では神酒を増やさねば』

「うわぁ……お婆(トモヱ)様だ……」

聞こえたからこそ様子を見に来たのだろう。


「ま、いいじゃねぇか♪」


「コノッ! オニキス!」「リーロン行くぞ♪」

掴み掛かろうとしたら黒瑯に拐われた。

【逃げるな!】【料理するだけだ♪】

【居座る気か!?】【トーゼンだ♪】


 そこに、神が騒いでいるなんて全く知らずに神酒を運んで来たのは――

【どうして理子(あやこ)叔母さん!?】

――だった。

響だけでなくソラも姿も変えているのだが、急いで全消し状態に!


「そのまま真っ直ぐ。足音を立てない!

 背筋をしゃんと! 落とさないのは当然です!」

必死の形相な理子の後ろにはトモヱ。

トモヱは小声だが心話にも乗せているので、理子にとっては この通りな鋭い怒声となっている。


本浄神社では最も大きいであろう白磁の水差し的な酒器を少し掲げるように持ち、しずしずと進んでいる。

「お母さん、もう少し上だよ。

 下がってきてるよ」

理子の背中には理人(あやと)も憑いている。

顔を覗かせて響とソラにニッコリ。


〈ねぇ理人ぉ、ざわざわしてるのはユーレイ?〉


〈失礼なコト言ってたら怒られちゃうよ?

 お社なんだから神様がいてトーゼンでしょ。

 そんなビクビクしてたら――あっ!〉

滑り落ちそうになった酒器を理人の可愛い掌握達が受け止めて理子に渡した。

〈ちゃんと運んでよね〉〈……はい〉


恐る恐る進んでいるし、見えていないらしいし、酒をぶち撒かれたくはないので、神達の方が避けている。


そうしてようやく、どうにかこうにか無事に、酒器は祭壇に置かれた。


帰りは逃げるように速かったので、姿を消している皆がホッとした。


「では神様方々、ごゆるりと」

トモヱが微笑んで礼。静かに去った。



【もう大丈夫だ♪

 けど『どーして』を説明しねぇとな♪】

白久がソラと響の前へ。

【スーパーの面接を受けたんだけどな、簡単な計算すら出来なくて不採用だったんだ。

 約束だから家は貸せない。

 だが紗桜部長に返すのも申し訳ない。

 だからお稲荷様に相談したんだ。

 で、巡り廻って最終的に本浄神社に住み込みで見習いからと決まったんだよ。

 此処ならビシッと厳しく躾てくれる。

 心が合格しないと紅火の結界も抜けられねぇから安心してくれ♪】


【そっか。じゃあ安心しておきます♪

 ん? 颯人(はやと)叔父さんは?】


【寺の方を手伝ってるよ。

 理人も寺から通ってるんだ。

 そーいや理俱、寺も継ぐんだってな♪】


【はあっ!? 初耳だっ!!】


【トモヱ様が仰ってたぞ♪

 住職してる遠縁の爺さん、隠居したいんだと。

 で、神社は当面、寧宜(やすよし)さんだろ?

 次代は ずっと先だから、慎也に寺をと言ってたぞ♪】


【うわあぁ……】

頭を抱える理俱だった。







まだまだ明るいお話ですが……。



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