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時流の配下と死滅の配下



 地星と月の生命体に憑こうと飛来する闇禍達は全て闇呼結界に吸着され、込められている浄化光で滅されているので、輝竜兄弟とサクラ達は雲地に残したユーレイ探偵団の所に戻った。


【御札ボール、おっきくなった?】


【闇禍を呼んでる気がしたから消音♪】


【やっぱり響お姉ちゃん最強~♪】

【彩桜、置いていいようにしたからね】


青生を探すと、雲地の上に大きな水槽結界が2つ見えた。

【纏めて術移する~んるん♪】



――出ると同時に御札ボールは水槽結界の中へ。


【浄化光聖水と、何?】


【癒しとかね。殺気立っていると話せないよね?】


【そっか~♪ じゃあ音楽する?】


【そうだね♪ 少し待たないといけないからね】



 網の緒を持っているショウと力丸には水槽結界の上に居てもらい、他は神楽器を奏で始めた。


その音色は地星中の神の耳に届くし、人の心にも届く。

皆、穏やかで優しい気持ちになっていった。



―・―*―・―



【これで戦いが終わるといいな……】


【そうですね……】


闇呼結界に吸い上げられていく闇禍達を見上げていた狐神兄弟(コギとリグ)も、満腹闇呼玉を魂納袋に集めて昇った。


【で? 神力を注ぎに、か?】


【それも当然ですが――】

【満腹闇呼玉、闇呼結界に投げ入れてく~ださい♪】

【――ではないかと思ったのですよ♪】


【彩桜、聞こえてやがったのか?】


【み~んな困ってたから~♪】


【そうか。ありがとな♪】【うんっ♪】



―・―*―・―



 月も落ち着いたと感じ取ったので、ドラグーナだけは外に出てみた。


【あっ、父様♪】

即座にオニキスが飛んで来た。

他の子供達も連鎖のように気付いて飛んで来る。


【うん、静かになったと感じたからね。

 あれは……輝竜兄弟の結界かな?】


【はい♪ 餡こ玉ビッシリだと思えばいいって♪

 下まで来てたヤツラも吸い込まれたんですよ♪】


【本当に あの兄弟は凄いね。

 竜騎も大丈夫?】【はい♪】


【忍装束もオレの鱗も くっつくから背中合わせしたんですよ♪】


【それはいいね♪

 俺も誰かと背中合わせしたいなぁ】


【金錦兄に言ったら喜びますよ♪】


【そう?】


【父様と金錦兄、性格ソックリらしいですから♪】


皆、更なる飛来を警戒して待機中だが、月には穏やかな気が増していた。



―・―*―・―



【アッシュカ様~♪

 この話し方ダメ? 超越者様なのに?】

話せるように消音を解除してもらってから、もう10回は呼び掛けている。

【トシ兄 聞こえてる?】


【おうよ♪ もっとシメたらいいのか?】


【うんっ♪】


【ヨーシ!】フンガァ!

力の神が力任せにギリギリと締め付けていく。



【わ、私では、ないっ!】【んあ?】

【アッシュカは、向こうだっ!】


【じゃあカケルの方だな♪ ヤッていいぞ♪】

【そんなら一緒くたに閉じ込められた分も!】

カケルもサッカーだけではない。

格闘技全般も好きだったりする。


ウンディ利幸も緩めたわけではないので2超越者が大騒ぎだ。


【お兄、絞め過ぎじゃないの?】


【声が出せるんなら心話のができるだろーがよ!

 超越者サマサマなんだからなっ!】


【そっか。確かにね~♪

 アッシュカ様、もう止めませんからね♪】

【もひとり、アッシュオ様?】


【何故っ!?】


【返事した~♪ やっぱり心話できるねぇ。

 お名前バレバレだから、お話ししてねっ♪

 俺達、宇宙様とお話ししたいの。

 だから先に時流様とお話ししたいの。

 連れてって~♪】単直の極み。


【物生体の分際でっ!】後は叫び声。


【遠くの宇宙様なブルー様が、物生体は超越者様を諌める為に存在するて言ったの。

 その為の物生体には超越者様が見えるし話せるし掴めるの。

『生』の時流様が『滅』と手を組むの間違ってる思うの。

 地星ずっと支流なんだから、ソレ本流にしてもらいたいの。

 い~っぱい生きてるんだから】


【物生体ごときが話そうとも時流の主様のお考えは変えられぬ!】


【アッシュオ様、時流様じゃないんだから決めつけにゃいでぇ。

 話してみなきゃわかんないでしょ。

 それに俺達、時流様が宇宙様に会えないのも知ってるよ。

 でもね、それも変えられるの。

 物生体なら変えられるの。

 だから連れてってよ】


返事を待っていると、得体の知れない不穏が闇呼結界を通過したと感知し、即座に迫って来たとだけは感じ取った。


アッシュオとアッシュカが怯えて何かを訴えているとだけは伝わったが、その内容はサッパリだった。

【トシ兄 カケルさん! 絡みついててねっ!】


【【おう!】】


しかし見えない『手』が超越者だけを連れ去ろうと――

【させるかよ!】【だよなっ!】

――御札ボールの中には入ったらしいが、退き、不穏は消えた。


【アッシュオ様? アッシュカ様?】

連れ去られていないとは思うが確認。


【どうやらアッシュム アッシュラと同様に道具とされそうになったのだな】

【しかし何故? 敵である私達を助けたのだ?

 何をしたというのだ?】


【噛みついただけだっ!】

【口しかヒマしてなかったからなっ♪】


【ウンディ、術を使おうとは考えなかったのか?】

ラピスリとルサンティーナも来ていた。


【ンなもんキクなんか思えるのか?

 イタイとも感じねぇかもだが、噛まれるなんか初めてだろーしビックリするだろーがよ♪】


【咄嗟に考えたとも思えぬが?】


【だなっ♪ 動いちまってた♪】


【だろうな】苦笑。【だが流石だ。力の神】


【おうよ♪】


 そこに、月からはドラグーナがオニキスと竜騎を、人世からは狐儀と理俱がジョーヌと悟を連れて現れたので、白久と青生が状況を説明し始めた。



 演奏しながらドラグーナと狐儀に声を掛けていた彩桜は、水槽から出した御札ボールをリズミカルにポンポンしながらアッシュオとの話に戻った。

【ねぇねぇ、もぉ帰れないんでしょ?

 仲間ならない?】


アッシュオもアッシュカも黙っているが、これまでの拒絶的な黙秘ではなく困惑しているようだった。


【御札ボールから出たら闇禍 飲まされて操られちゃうよ?

 超越者様の力も吸い取られちゃうんだよ?

 アッシュム様とアッシュラ様の知ってるでしょ。

 闇禍に乗っ取られてたでしょ。

 それでも物生体ダメ? 仲間イヤ?】


【……アッシュムとアッシュラは?

 滅したのか? 滅されたのか?】


【そんなコトしにゃいもん。させにゃいもん】


【では今は? 何処で何をしている?】


【憑けられてた闇禍は浄滅したよ。

 力、闇禍に奪われてたから消えそぉなったの。

 だから俺の分身に入ってもらったの。

 コッチ宇宙に居たら狙われるから異界に逃げてもらったよ。

 もぉ超越者様じゃないから出られるの。

 アッチ時流様トコで働くんじゃないかな?】


【そうか……】


【アッシュカ様と~っても強いんでしょ?

 だったらアッシュオ様もっと強いんでしょ♪

 さっきの『手』、死滅様の配下さん?

 時流様じゃないよね?

 時流様、こんなのされてるて知らない思うの。

 地星のより先にソレ話さなきゃなの】


【だから連れて行けと?】


【うん。アッシュオ様でも時流様に そんなお話ムリでしょ?】


【それは……確かにな。だが――】


【だからね、俺達が連れてったてコトにしたらいい思うの~♪

 このまま行こ~♪

 行き先、思い浮かべてく~ださい♪】


返事よりも先に、つい思い浮かべてしまった。


それまで少し離れて静かにしていたサクラ達が即座に それを拾い、空間ごと運んだ。




――が、経路を歪められたらしく、アッシュオが思い浮かべたのとは違う空間に出てしまった。

サクラ達が場所を確かめる隙も無く、アッシュオ達と同じ姿の人型超越者達に囲まれた。


【時流様の配下さん、いっぱいだ~♪

 いっちばん偉いヒト~~~】ぐる~り、ピタ♪

【アッシュイ様~♪】


【なっ――】


【当ったり~♪

 超越者様て和語なの? 五十音?

 おもしろ~い♪】


【何を言っている!】(計画通りに!)


【わかんないならいいも~ん♪

 俺の相手してる間に奪還? 指示したよね?

 ジリジリ動いてるのも見えてるも~ん♪

 ソレより先に死滅様の配下さん止めてよね。

 じゃないと――んもぉ来ちゃったしぃ】


現れた不穏の塊としか言い様のない人型超越者が無言で黒点闇禍群を飛ばした。


その闇禍達は彩桜達ではなく時流の配下達に向かって飛んでいた。


【総解還!】御札を消してウンディ利幸を投げた。

同時にソラはカケルを投げていた。


他は防護の為にもと忍装束になっており、水銃で闇禍を撃ち落としている。


【昇華闇障暗黒、激天大闇呼吸着!】

弱っているので光矢も闇華も不要で、すんなり回収できた。

【ね、さっきの時流様の指示じゃないでしょ?

 アッシュイ様も死滅様の言いなりされるトコだったんだよ。

 それでも死滅様と手を組むの?】


アッシュイは悔し気に視線を落として考え込んでいたが、サッと顔を上げると死滅の配下を睨み、瞬間移動して見下ろした。

(ザヒディス様、ご指示通りの魂を運んだアッシュクとアッシュトは?

 戻らないのですが?)


(知れた事。次の指示を出したまでよ)


(私共は時流の主様のご指示にのみ従う者。

 勝手な事をなさいますな。

 もう1つ。先程の闇禍は?

 何故に私共に向けたのです?)


(儂の方が上だ。

 儂が何をしようと貴様等なんぞに とやかく言われる筋合いは無い)


(然様ですか。

 ですが此処は生の主様の領域。

 滅側の勝手は許しません)


(貴様如きが何をしようと無意味だ。

 儂の方が上なのだからな。

 それに事は既に動いておる。

 地星は域とも認められぬ儘に消滅するのだ)


(もしや……時流を改竄していたのですか?)


(主様の御意志だ。危険因子は滅するに限る)


(改竄をお認めになるのですね。

 では上も下もありません。

 時流を守る者として誅します!)

【地星の皆様、お願い致します!】







時流の配下達は全て同じ姿でした。

まぁ、輝竜兄弟なら見分けられますよね。


アッシュイ様が成した空間に引き寄せられたマーズとユーレイ探偵団と龍神達。

そこに現れた死滅の配下ザヒディス。

アッシュイ様は物生体達に攻撃を依頼しましたが、何故? ですよね。



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