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第5話 復讐と夏休みのお泊り会

 あたしと涼くんが付き合ってからもう3ヶ月が経って、夏休み間近になった。

「夏休みどうする?」

「花火は行きたいけどなぁ」

「あたしもっかい涼くん家泊まりたい」

「それは別に構わないけど」

「やったー!」

 あたしたちは夏休みの計画を考えていた。


「六華、宿題手伝ってよ?」

「まかしといて」


 なんて話をしてたら。

「ちょっと天人さん、話があんだけど」

 あなたは確かあの時の不良B。

「なんですか?」

「ついてきな」


 おとなしくついてこうとすると涼くんが不安そうな顔を向けてきたけど目で「大丈夫だから心配しないで」って言っといた。


*****


 不良Bに付いてくと屋上だった。

 やっぱりこの間の不良たちか。

 群れないと生きていけないのかねこの人種は。


「何か用ですか?あたし忙しいんですけど」


 まるで話なんか聞かねえよとでも言わんばかりに殴りかかってきたのでよけておく。


「ちょっといきなり何するんですか?」

「おい抑えとけ」


 あくまであたしの言う事はスルーですか、そうですかそうですか

知りませんよケガしたって。

 それにそんな細っこい子にあたしを抑えられるほどの力があると思うんですか?

 あたしこれでも力だけは自信あるんですよ?


「これでいい?」

「ああそのまま抑えてろ」」

 不良Bに羽交い絞めにされた

 きゃあー痴漢と叫びたい気分だな、相手女だけど。


「自分の顔に自信があるならいますぐ離したほうがいいよ?」

「はぁ?あんた何言って…」

「1回は忠告したからな?知らないよ?あんたは今日の事絶対後悔するぞ?」

「やれるならやってみなさいよ」

 言ったな?やるよ?有言実行の六華さんですよ?


 まずは頭突きで彼女の顎めがけて一撃を食らわせる。

「痛ったーい!何すんのよ、この石頭!」

 拘束を逃れ自由になる。


 次は顔面めがけてに右ストレート…を寸止め。

「ひっ!」

 腰を抜かしてその場に尻もちをつく不良B。


「次は先輩ですよ?」

「なめんなぁー!」


 そんな腰の入ってない拳はあたしには届かないよ?

 低身長を活かして相手の懐に入り込んでアッパーカット。


「があぁ!」

 あたしの拳をもろに受けた不良Cは遥か後方へ吹っ飛んでフェンスに激突。

「あ、あごが…」


 口から血が出てるな。

 早く止血しないと大変なことになりますよ?

 まあ、関係無いけどね。


「あ、あんた何者だよ!」

「ん?そんなことあんたに言う必要あるのかな?それより向こうさんを助けてやれば?」


「おい!」

 そこに不良な先輩と思しき人物が登場。


「それをやったのはお前か?」

「そうです」


 答えたと同時に殴りかかってきた。

 この人も口より行動派なのかな?


 さっきよりは強いだろうなー、今度こそはヤバいかな?別にケンカを売りたくて売ったわけじゃないけどね。

 あなたの仲間が一方的に殴りかかってきたから、よけたら偶然あたしの拳がいいとこに入っちゃった

だけだよ?

 さっきのやつよりやっぱ早いな、ボクシングでもやってるのかな?

 一発目はよけきれなくて頬をかすめた、かすめただけなのに切れた。

 うんやっぱ強い、けど動きが正確すぎて簡単に読める。

 

 二発目、よけてカウンターを入れるが届かない、だから一旦間合いを取る。

 

 三発目、よけてカウンターを入れたけど相打ち。結構一発が重い。

 こりゃ先手必勝かな?

 

 四発目が来る前に一気に間合いを詰めて、アッパーカット…あまり効果がないようだ。

 だったら…

 

 五発目はこっちから右ストレートを食らわす。

 今度は効いたようで相手は倒れた。


「はぁーはぁー」

 あまり体力に自信が無いから息が切れる。


 と油断したとこに一発食らってしまった。

「うっ!」 


 マウントを取られ、そこに降り注ぐパンチの雨。

 必死にガードするもこんな華奢な腕じゃ受け止めきれない。

 右腕が折れ、左腕も折れる。

 そこからは誰がどう見てもケンカには見えなかった。


 生徒指導、登場…って遅えよ。

 今こんな状態だよ?ボロボロだよ。


「六華!」

 涼くんも来てくれたのか、あたしって幸せ者だな…ガクッ。

 そこで意識を失った。


 次に起きたのは病院のベッドだった。

「六華!やっと起きたか、心配したんだぞ?」

 涼くんがベッドサイドにいた。


「…うん、ごめん」

「まったく何やってんだよバカ!ホントに心配したんだぞ?」

「ホントにごめん」

「天使にとって油断=死だって聞いたぞ?」

 知ってるよ、よーくね。

「うん」

 本気で心配してくれたんだ。


「だから無茶すんなよ。いくら死ななくても痛みはあるんだろ?」

「そうだね…」

「わかったか?」

「わかった…」

「じゃあ」

 ほれっと言わんばかりに顔を近づけてくる。


「ホントに心配かけてごめんね?」

 チュッ!

「ところで1人目は重傷だってよ?お前どんだけ強いんだよー」

「強いとか弱いとか関係ないの。1人目が素人だったし、たまたまあたしが体の使い方

上手かっただけ。そりゃあ少しは筋トレしてるけど」

「そうなんだ」


 こうして1学期最大の事件は終了した。

 え?あたしを殴った先輩はどうなったのかって?

そりゃあ、自宅謹慎ですよ?中学生なのに、しかも2学期が終わるまで。



 あたしが退院したのは夏休み間近だった。。


******


 夏休みが始まった。

 これから涼くんと付き合って初めての夏休み、楽しみだなあ。

 

 

 宿題をやるために涼くんと図書館へ。


「ねえ?いきなりなんだけど、家泊まりくる?」

「いいの?でもなー女の子の家に泊りかー」

「何か問題あるの?」

「いやー、問題はないんだけど…」

「無いけど、何?」

「いやーその…なんだ…性的な問題というか何と言うか…」


 あらあら、涼くんったら顔真っ赤にしちゃってカワイイ。


「うふふ。性的な問題って何かなー?」

「そういうこと出来るってことだろ?だから…」

「そういうことって何かなー?」

 いたずらっぽい笑みを浮かべながら聞く。


「…やめてくれー恥ずかしいから」

「あはは、ごめんごめん」

「謝る気無いだろー」

「ごめんって、いやー照れてる涼くんみたらからかいたくなっちゃって」

「まあいいや、とにかくそういうことをだな…」

「あたしは…涼くんだったらいいよ?涼くんはイヤ?」

「イヤじゃ…ない…けど…さ…」


 戸惑ってるなー

 あと一押しなんだけどどうしたもんか…

「イヤじゃないけど?何?」

「…六華はホントにいいのか?」

「ホントにいいよ?」

「…そっか、どうすっかなー」


 涼くんはまだ戸惑ってる。


「…六華が良いなら泊りに行く。ただ、どんくらい居ていいんだ?」

「夏休み中居ていいよ?」

 

 いや待てよ?待ち合わせもデートの醍醐味だよね?

 もう、この際細かいことはどうでもいいや。

 彼氏と一緒に過ごせる、それだけでもう十分幸せだよ。


「ホントに?両親に許可もらえるの?」

「うーんとね、夏休み中両親は上に出張なんだよねーだから2人きり」

「そうなの!?」

「うん」

 だからホントはすっごく恥ずかしい。


「飯とかどうしてるの?」

「自分で作るよ?」

「そっか。じゃあ…夏休み中世話になるかな」

「どうぞ」

「一回家帰って準備してくるわ」

「わかった」

 というわけで一旦解散。


 家に帰って自室を見渡す…よし問題なし。

 さて後は涼くんを待つだけか…めっちゃドキドキするよー


 ピンポーン!


「よ!」

「いらっしゃい」

「今日からよろしく」

「うん、よろしく」

「親はなんて?」

「その…決めてこいって」

「ちょっと、何それー」

「なぁ、ホントに」

 苦笑する涼くん。


「夕飯何がいい?」

「まずは…得意料理で」

「了解っ!」

「それまで宿題だな」

「うん。ちょっと待っててコーヒー淹れてくるから」

「ごめん砂糖多めで」

「わかったよー」

 コーヒーを淹れてからリビングへ。


「お待たせー」

「おう」

「じゃあちゃっちゃと進めますか」

「そうだな」

「六華はブラック飲めるの?」

「ん?あぁ、むしろブラックしか飲めない」

「マジか…」

 涼くん困惑の表情。


 1時間後

「ごめん進めてて」


 ごめんタバコ吸いたくなった。

 キッチンに移動して一服。


「ふぅー」

 おっと換気扇つけ忘れてた。


「六華?」

 ばれた!

 ヤバい…かな?


「あ…涼くん…」

「タバコ吸うんだ」

 またしても涼くん困惑の表情…って当り前か。


「…うん、一応」

「そうか意外だな」

「そう?この事先生には言わないでね」

「それは構わないけど」

 けど…なんだろう?


「クラスの男子が知ったらどう思うかな」

「男子?別に気にしないけどな」

「そうか…」

 涼くんが抱き着いてきた。


「ちょっと涼くん、ニオイ付いちゃうよ?」

「…いい」


 タバコをもみ消して抱き返す。

 5分くらいそうしてたかな?


「…続きやろうか?」

「そうだな」


 リビングに戻って宿題再開。


「六華、わかんないとこあんだけど、いいか?」

「いいよーどれどれ?あー、これはここをこうしてこう!」

「さすが学年トップ、勉強方とかあんのか?」

「ないよ?基本テスト前日にノート見返して、教科書をパラ読みするだけだから」

「そうなの!?それであの点数?」

「そうだね」

「天才か、天才なのか?」

「天使だから、学習能力が高いってだけだよ」 

「そ、そうか…」

「さ、ちゃっちゃと進めよ?」

「おう」


 

 気づいたら夕方になってた

「夕飯の準備しなきゃ」

「じゃあとりあえずここまでだな」

「うん、テレビでも見て待ってて」

「おう」


 キッチンに行って準備を始める。

 これが幸せってことなのかなー、好きな人と一緒に暮らして、好きな人のためにご飯作って

好きな人とお風呂に入って、同じベッドで寝て、同じベッドで起きる。

 なんか、考えてたら恥ずかしくなってきた。

 一緒にお風呂はさすがに…いやあたしの方は問題ないけど…


「六華…」

 涼くんが甘えてきた。

「んー?どうしたの?」

「なんか…」

「もうすぐできるから、ちょっと待ってて」

「…うん」

 少し不満げな顔。

「キッチンにいていいから」

「わかった!」

 今度はすっごく嬉しそうな顔。 

 

 ご飯完成

「はいお待たせ」

「ありがとう」

「いただきます」

「はい、どうぞ」

「どう?」

「美味いよ!これ店で出せるんじゃないか?」

「そうかなー」

「絶対そうだって、ホントに美味いよ」

「そう?ありがとう」

「お前ってやっぱすげえよ、頭いいし、キレイだし、料理うまいし」

「そんなことないってー」

「いや、ホントによ?お前の旦那になれるやつは幸せもんだよな」

 それはあなただよ?って言いたいけど、今は言わない。


「ごちそうさま」

「おそまつさまでした」

「片づけ手伝うよ」

「そう?じゃあお願いします」

「おう」

 2人で片づけてリビングに戻る


「お風呂沸いてるからお先どうぞ?」

「いやいいよ」


 これは…折衷案出すべきか。


「あ、あの…い…一緒に入りませんか?」

 口調がおかしくなる


「え!?ホントに?」

「…うん」

 俯きながら頷く

「い…いいよ?」

 涼くん戸惑いの表情。

「じゃあお風呂行こうか」

「お…おう」


 脱衣所であたしはさっき言ったことを少し後悔してた

「六華、背中ながそうか?」

「うん、お願いします」

 なんかさっきから口調がおかしいな

「意外とガッチリしてるんだな」

「そりゃあ鍛えてるからね?一応」

「何やってるんだ?」

「毎朝、木刀で素振りだけ」

「それだけ?」

「そう、それだけ」

 今のあたしはそれで充分。


「そういえば、羽ってここ?」

「う…うんそこ。ただあんまり触らないでほしいな、くすぐったいから」

「そうか、悪い」

 ホントは感じちゃうんですそこ。

「髪もお願いできるかな?」

「いいよ?」


 美容室ならいいけど、他人(しかも異性)に髪洗ってもらうのって

こんなに恥ずかしいのか、知らなかったなー。


「どう?」

「きもちいいよー」

「そっか、よかった」

「ふわぁ〜」

 なんだか眠くなってきた。


「眠いのか?」

「ちょっとね」

「もうちょっとがんばってくれっか?」

「うん」

「流すぞ?」

「いいよー」

 


「よし終わり。俺も頼む」

「わかった」

 わー男の子の背中ってこんな大きいんだ。


「髪は?」

「いい自分でやるから」

「了解です」


 2人で湯舟につかる。

 でも若干狭い。

 狭いから良いこともある


「ごめんね狭いよね?」

「いや、むしろありがとうと言いたい」

 それはなんですか密着できるし、胸見放題だしって意味ですか?


「そろそろ出ようか?」

「そうだな」


 お風呂から出て髪を乾かす

「髪伸ばしてる理由ってあんのか?」

「特にないよ?なんで?」

「いやー大変じゃないのかなって」

「何事も慣れだよ?」

「そうか…そうだよな。…髪キレイだな」

「そう?」

「うん。…よし、はい終わり」

「ありがとう」

「宿題の続きするか?」

「しよっか」


 気づいたら日付を超えてた。

「あれ?もうこんな時間?涼くん?」

 寝てるのかな?

「う…うん?六華、今何時?」

「もう12時半」

「そっか、じゃあ寝よっか」

「そうだね。ちょっと待ってて、ホットミルク飲む?」

「飲む」


 キッチンに行ってホットミルクを作る

「おまたせ、はいどうぞ」

「おうサンキュ」

「これ飲まないと眠れないんだよねー」

「そうなんだ」

 ホットミルクを飲んでから部屋に行く。


「寝る場所は同じベッドでいい?」

「お前がいいなら」

「じゃあ一緒に寝ようか」

「…なんか緊張するけど、わかった」

涼くんが照れて顔真っ赤になってる。


「じゃあ、電気消すね」

「おう」

「おやすみ」

「おやすみ」


 こんな状況で眠れるかな?

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