第2話 学校生活と個人的イベント
次の日
眩しい朝の陽ざしに目を覚ました。
「んっ…んー」
大きく伸びをして着替え…って昨日、制服脱ぎ捨てたまんまだった…涼くんはこんなガサツな女の子好きになってくれるのかな…
やっぱりこの性格直した方が良いのかな?
…まぁ今考えてもしょうがないか。
とりあえず着替えて朝ごはん食べよ。
リビングに降りたら、ママが朝ごはんを作っていた。
「ママ、おはよー」
「おはよ六華、朝ごはん出来てるから早く顔洗ってきなさい」
「はーい」
あたしはあくびしながら洗面所へと向かった。
ふと鏡を見るとそこには目の下に隈を作ったひどい顔があった。
「結局、昨夜そんなに眠れなかったなぁ」
まぁだからってファンデで誤魔化したりはしないけどね。
リビングに戻って朝ごはんをサクッと食べて、家を出た。
でも…何か嫌な予感がするんだよなぁ。
*****
あたしの嫌な予感は見事?に的中してしまった。
教室に着くと黒板が大惨事になってた。
「何よこれ…」
そこには"天人 六華は人殺し"と題が書いてあり
"小学5年の時に逆ギレしてクラスの男子を皆殺しにした。やっぱり天使は凶悪"
と、書いてあった。
「はよーっす。どした?入らないのか?」
涼くんが来た。どうしよこれ見たらなんて思うのかな…見ないでほしいな。
「いやー、涼くんこっち…」
思わず下の名前で呼んでしまった。
「なんだよこれ」
時すでに遅し、もう見られた。
「ふざけんなよ!誰だよこんなことするのは」
黒板を消す涼くん…って何してんのよ。
「やめて!」
「だってよ六華」
ん?今なんて?名前言った?
「涼くん、きにしなくていいよ。あたし消すし」
こっちも思わず名前を呼んでしまった。
「え?」
やっぱ戸惑ってるなぁ。
ていうかさっきのもしかして聞こえてなかった?
「ねえ!」
クラスから声があがる。
「篠田君と天人さんって付き合ってんですかー」
「ばっ!違ぇよ!」
わぁー否定された…ってここは否定する場面か。
「じゃあなんで天人さんを庇うんですかー」
「単にこういうことが許せねぇだけだよ」
かっこいい…
「涼、どうした」
涼くんの友達さん?
「大樹!これ」
「ひでえな。こんな根も葉もねぇ噂書きやがってよー。誰ですかーこういうことする人はー」
だからやめてって、あなたたちも同類だと思われちゃうから。
「クラス違う人には関係ないでしょ」
そうだよ、そいつらの言う通りだよ。
「涼のダチのことだから関係なくはねえよ」
「何やってるんですか?」
担任到着。
「誰ですかこういう事書く人は…誰もいないわけないでしょ?天人さんは保健室に行ってていいから」
「はい」
「先生!俺連れていきます」
「わかりました。篠田君よろしくおねがいします」
涼くんに連れられて保健室へ
「失礼します」
「はい、どうしました?」
「この子体調悪いみたいなんで連れて来ました」
「それはご苦労様です。ベッド空いてるんで、そこ使っていいですよ」
「すいません、ありがとうございます。ほら六華」
「…うん」
涼くんに手を引かれベッドに。
「…ありがと」
「ああ。…気にすんなよ?」
「…うん」
て言われてもなぁ…
「一ついいか?」
「何?」
「さっき俺の事名前で呼んだよな?」
「そんなこと言ったらあなただって」
プフッ…2人して笑ってしまった。
「どうでもよくなったな」
「そうだねぇ」
あの時、急だったとはいえ名前で呼んじゃったけど、なんでだろう?
…あたし、やっぱりこの人好きなんだ。
なら、ちゃんと気持ち伝えなきゃ。
「…なあ六華」
「どうしたの?」
「…過去なんか関係ねえよ。今のお前が良いんだよ」
え?それってどういう意味なの?
もしかして…まさか…ね?
あたしたちは、どう言葉にしていいか分からず黙り込んでしまった。
「なあ…」
「待って…」
これは来るな、多分来る。
「…あたしからも話…あるんだけど」
「えっ、そうなの?じゃあ…」
どうしよ言うべき?言わなきゃいけない?
「涼くん」
「は…はい」
「やっぱそっちからどうぞ」
うわーなにやってんのあたし!意気地なし!バカバカ、あたしのバカー!
「なら…実はさ…俺お前のこと好きなんだ、付き合ってくれ」
…やっぱ来た。さすがに早すぎないかと思って言わなかったのにー。
「答えは別に今じゃなくていいから、考えといて」
どうする?はっきりしないと未来はないぞあたし。
「実はあたしも…好きなの」
「ホントか?」
「うん、でもあたしでいいの?」
「お前以外ありえない!」
「だってさ?あたしこんなんだよ?さっきの黒板の件も真実だし」
「さっきも言ったろ?そんなの関係ねえよ」
「え…」
なにこの人、かっこいいな、こんなこと言ってくれた人初めてだよ。
思わず涙が出た。
「…六華?どうした?大丈夫か?」
「うん…ごめん嬉しくて」
こうして涼くんと付き合うことになった。
*****
いつの間にか泣き疲れて眠ってたらしい、起きたら昼休みだった。
涼くんは…戻ってなかったか、しかも寝てるし。
「こんな寝顔なんだ」
あたし涼くんと付き合うことになったんだよね?夢かなったんだよね。
寝顔を堪能していると突然、シャー。カーテンが開く。
「天人さん、給食どうする?」
わー!そういえばここ保健室だった…すっかり忘れてたな。
「い、いただきます」
「じゃあそこに寝てる彼氏も起こしてあげて」
聞かれてたー!なにやってんのあたし。恥ずかしいなーもう。
とりあえず涼くんを起こそう。
「涼くん、お昼だから起きよ?」
「ん?ああ。もう昼か」
んあーと伸びをする涼くん。
「涼くん、おはよ」
「ああ、おはよ」
「お昼たべよ?」
「そうだな」
2人で仲良くお昼を食べる…横で養護教諭がにやけてた。
「いやー若いっていいわね~」
先生、お願いだからそんなにやけた顔でこっち見ないでくださいー
「ちょっと先生あんまり見ないでもらえます?」
「あらごめんなさい」
上品?な笑みを浮かべながら離れていく先生。
「まったく。涼くんどうしたの?」
「いやーなんかこう、嬉しくて
「う、うん。そうだね…」
顔を真っ赤にしてうつむくあたしたち。
「いやー若いって良いわねー」
今度は担任が茶化してきた。
「ちょっと先生まで…」
「いや、様子見に来たら2人とも顔真っ赤なんだもん。なんかいいなと思って」
なんかいつもとキャラ違いませんかと心の中でつっこんどく。
「天人さん、午後はどうする?」
「授業出ます」
「無理しなくていいのよ?」
「でも…」
授業出ないとついていけなくなりそうだし…
でも、戻ったらクラスメイトからの視線が気になるし…
「そうだ」
涼くんが何かを思いついたようだ。
「帰ろう2人で」
「帰るの?」
「どうせ方面一緒だし…な?」
「な?って言われてもさあ。涼くんはそれでいいの?」
「俺は構わないぞ?」
先生の前で何言いだすんですかこの人は…
「そう…ね、その方が天人さんも安心でしょ?」
そしてこの人もこの人だよ、あなた担任でしょ?教師でしょ?不純異性交遊がとか…ないんですね。
「だって先生、男女2人ですよ?帰った後のこととか心配じゃないんですか?」
「天使は15歳で成人とは言え、あなたたちまだ中1でしょ?」
そりゃそうですけど、中1だってそういうことする人いるよ?多分。
「それに先生はあなたたちの事信用してるわよ?」
「まだ2日目ですよ?」
「出会った日数とか関係ないの、私は生徒たちを信用しないとやっていけないと思ってるの。
だから、どうぞ!」
「じゃあお言葉に甘えて…帰ろうか」
「そうすっか。でもカバン持ってこないと」
とそこに
「失礼します」
姫宮さんが入ってきた。
「あら姫宮さん、ご苦労様」
「いえ。あの…これ」
姫宮さんがカバンを持ってきてくれた。
「こんなこともあろうかと頼んでおいたんだよ」
先生すごくいい人だなー。
あたし、今までこういう先生いなかったから新鮮な感じ。
この人は信じていいんだよね。
「姫宮さん、ありがとう」
笑顔でお礼を言う。
「わかった」
「六華、帰るぞ?」
なんだろうこの気持ち…すごくドキドキするよー。
あたし、今どんな顔してる?赤くない?
「…あ!うん今行く。じゃあまた明日ね姫宮さん」
「はい、また明日」
それじゃあ帰りますか。




