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余次元住まいのハザマ様!part8 室生家のその後  作者: 山桃
青き名の家系 篇

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メモ帳の問題追加項目が止まらない

あれから、雨宮青児が屋敷の周りをうろうろしなくなったかと言うと……残念ながら、そうでもないらしい。

何か新たな目的でもあるのか、相変わらずあの魔性のオーラで屋敷の従業員を誘惑しては、こまめに内情を探っているようだ。

聞くところによれば、屋敷内にはすでに雨宮の息がかかった新たな派閥までできあがり、何やら暗躍しているらしい。


他人の家で、一体なにやってくれちゃってんの? アイツ。


*****


そんなある日の午後。ハザマがいつものように、お茶を飲みに俺の部屋へやって来た。

光(みつる)の頭を撫で、挨拶を済ませる。


奴はふと、こんな恐ろしい推測を口にした。

「なぁ。青児の奴、実は御影(みかげ)と友達になりたいのではないか?」


俺は飲んでいた茶をむせそうになり、本気で怯えて言い返した。


「勘弁してくれよ! あいつと深く関わると、多分ただじゃ済まない。俺はもう『青』の字がつく人間の業火には焼かれたくない」


心底嫌がる俺を見て、ハザマは達観した口ぶりで言う。


「人の縁など、個人でどうのこうのできるもんでもないだろ。……それよりもだ。なぁ、室生家御用達(ごようたし)の同人誌の新刊に、新キャラとして天才画学生が登場しているのだが……これ、青児じゃないか?」


ハザマは腐女子連合の藤城(ふじき)から手渡されたという同人誌の『第2号』を開いてみせた。


「あ、ほんとだ……誰だよ、今度はコイツと俺をカップリングさせてる奴は……ホント迷惑だ」


頭を抱える俺をよそに、室生屋敷の面々は今日も元気に我が道を行っている。

俺のメモ帳には、あれから問題の追加項目が書き込まれ続けている。


こんな調子では、俺の平穏な日常はまだまだ遠そうだ。



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