↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
余次元住まいのハザマ様!part8 室生家のその後  作者: 山桃
青き名の家系 篇

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/25

惟光の正体とまさかの右側

あっけなく絵の問題は解決しそうだったので、雨宮が帰った後、俺は従兄弟の律(りつ)と久々に積もる話に花を咲かせていた。


例の光(みつる)が食事を摂らなくなった一件から、厨房のシフト編成を大幅にと変えたこと。


腐女子連合と陸派のせいで、ハザマが危うくBLの世界に足をつっこみそうになった話。


そして、腐女子連合と白川家の組み合わせで、あわや俺までもがBLの世界に引きずり込まれかけたことを話すと、律は腹を抱えて笑い転げていた。


ひとしきり笑った後、律は急に真面目な顔をして言った。


「常々思うんだけどさ、水って『記憶媒体』なんじゃないかなって思うんだよね。水辺で霊を見たり、ジメジメしたトンネルで色々なものが視えたりするからさ。料理なんて、ほとんど水でできていると言っても過言じゃないよね? 出汁(だし)をとる時、食材の栄養と一緒に作った人間の念や情報が水に溶け出す……凄い情報量だと思う。それを食べて体内に吸収するわけだから、当然影響されるよね」


「リッつんは、割と論理的に話を展開するんだな」


「それはそうと、ハザマが御影(みかげ)のことを心配してたよ? 御影は初音と付き合うようになってから、彼女に影響されて人を疑わなくなったって」


「そうか? 昔と変わらず、サイコメトリー使って疑いまくってるぞ?」


「じゃあ、惟光(これみつ)の事は?ちゃんと調べてないでしょ?」


痛いところを突かれ、俺は言葉に詰まった。


「だって、惟光は白川の人間(身内)だし……」


「じゃ、これ。この同人誌、惟光から借りたものだから、ついでに返しておいて貰える? 僕は父さんに絵の問題は解決しそうだって報告してくるね」


立ち上がった律は、去り際に振り返って付け足した。

「ハザマに礼を言っといた方が良いと思うよ〜」


嵐のように律が帰った後。

俺は一人部屋に残り、震える手で、惟光が購入したという『室生家御用達(ごようたし)のBL同人誌』に触れ、その残留思念を読み取った。



—————涙が、頬を伝う…………。



アイツ! 腐男子だったのかよ!!


だから、わざわざあんな危険なシフトに変えたのか!?

裏切り者めが!


しかも、カップリングは『ハザマ × 御影』。

俺が右(受け)!?


ドラマや小説で「飼い犬に手を噛まれる」という使い古されたセリフがあるが、まさか自分の人生で、ここまで痛感しながら使う日が来るとは思わなかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。