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漂流大陸の翼族姫、人間界でのファンタジーな出逢い  作者: 冬小密


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第四十八話 表向きはお見舞いの指輪捜索行動

今日の放課後もいつものように、金曜日のパーティーでのパフォーマンスに向けて、四人は最後の追い込み練習をしていた。簡彤菲もカメラマン兼見張り役としてやって来ていた。完成度はすでにかなり高いものの、本番のステージで気が緩んでせっかくの熟練した感覚を失わないよう、練習を続けているのだ。それに、立ち位置や歌詞などを考えなくても体が勝手に動くレベルまで練り上げておけば、ミスをする確率も減らせる。


さらに、今週はパフォーマンス本番に向けての集中特訓期間だと決めていたため、放課後の部活動にも休みをもらっていた。


「よし、今日の練習もいい感じだね!でも邱艾晶、今日はちょっと上の空みたいな表情だったよ。」


「あっ……ごめん。」


「いいんだよ、何心配してるかも分かってるし。でもね、練習の時はともかく、本番のステージには絶対にプライベートな感情を持ち込んじゃダメだよ。私たちパフォーマーの表情はすごく大事だし、観客の印象に直結するんだから!」


「うん、分かった。でも戴千祈……ちょっとだけお願いしてもいい?」


「何?」


「元々は今週毎日練習するって約束だったけど……明日は少しだけ早く終われないかな?游暐安の様子を見に行きたいと思ってて。それに、直接彼に会って話さなきゃいけない大事な用事もあって……」


「そっか……」戴千祈は二秒ほど真剣に考えると、すぐに決断を下した。


「じゃあ、明日の練習は休みにしよう。」


「えっ?いいの?」思いがけない返答に邱艾晶は恐縮した。戴千祈は思っていたよりもずっと話の分かる子だった。


「今のところ練習の進み具合も理想的だし、自分の用事をちゃんと片付けた方が、本番もスッキリした気持ちで観客の前に立てるでしょ?」戴千祈は「信じてるから頑張って」とでも言うような微笑みを邱艾晶に向けた。


「あ、ありがとう。じゃあ方雨彗も行く?」


「いいわよ。」


「あ、私も行く!」横からそう口を挟んだのは、親切で純真なふりをした簡彤菲だった。方雨彗は内心激しく拒絶し、「あんたは邪魔しに来ないでよ」と思った。しかし、彼女が元凶であるという決定的な証拠はなく、すべては疑念に過ぎない。万が一誤解だった場合、今後の関係が非常に気まずくなるため、何も言えなかった。


「えっと、あの……」そばにいた溫茵が珍しく自分から口を開き、緊張した様子で床を見つめながら、震える声で言った。


「私も、一緒に行ってもいいかな?」


それは予想外の一言だった。行くこと自体は問題ないし、方雨彗の心中では簡彤菲よりもはるかに歓迎すべき相手だったが、そもそも彼女と游暐安に接点などあっただろうか?たいして親しくもないはずなのに、自分からお見舞いに行きたいと言い出すなんて。


「その、この前の定期テストの前に、彼に数学の問題を少し教えてもらったことがあって。だから、ついでに何かお礼のプレゼントを持ってお見舞いに行きたいなって思って。」


「うん、いいよ。きっとたくさんの人がお見舞いに行った方が彼も喜ぶと思うし。ちょっと彼に連絡しておくね。」邱艾晶はそう言いながらスマホを取り出し、游暐安に報告しようとした。


方雨彗も、前回の小さな発表会の時に自分の中で導き出した推測——無関係な人を多く連れて行けば、悪人も下手な動きはできないだろう——を思い出し、ついでに戴千祈にも尋ねた。


「それじゃあ私たち四人が行くことになるけど、戴千祈も一緒に行く?」


「私は遠慮しとく。期末テストももうすぐだし、こうやって練習してると勉強する時間も全然ないから、明日は少しでも多く勉強しておこうかなって。でも、みんなが行くなら、ついでによろしく伝えといてね!」


「了解。私と方雨彗、簡彤菲、溫茵の四人で行くって、彼にメッセージ送っておくね。」


「オッケー!」


翌日の放課後、四人は一緒にスーパーでお見舞いの品を買い、游暐安の家へとやって来た。邱艾晶は以前から大体の場所は知っていたが、游暐安の家の敷居を跨ぐのは全員初めてだった。そこは三階建ての、小さくない一軒家だった。玄関先に着くと、先頭を歩いていた邱艾晶がインターホンを押した。しばらく待つと、ドアを開けに出てきたのは游筱安だった。


「入って。」游筱安は相変わらず訪問客に対していくらかの敵意を抱いており、ニコリともしない表情を崩さなかったが、これ以上游暐安に理不尽な駄々をこねていると思われないよう、様々な感情をすべて心の中に押し殺すしかなかった。


「わぁ〜〜みんなの家……すごく本格的だね。」


「うん、うちの毎年の恒例だから。」


玄関をくぐった邱艾晶が思わず感嘆の声を漏らしたが、游筱安は短く答えただけだった。


玄関から奥へと続く廊下は、両側の壁いっぱいにイルミネーションライトや色とりどりのオーナメントが飾られていた。さらに、植物に見せかけた緑色のプラスチック製のクリスマスガーランドが何本も、廊下に沿って綺麗に這わされている。クリスマスになれば、多くのお店や街の風景で似たような装飾を見かけるが、家の中までここまで手間暇かけて飾り付けるのはかなり珍しいはずだ。まさか游暐安の家がこんなに面白いことになっているとは思いもしなかった。


游筱安の案内兼監視のもと、四人は游暐安の部屋にたどり着いた。游筱安もそのまま部屋に居座り続けた。游暐安の視点からすれば、兄がどの女に奪われるか分からないための至近距離での監視かもしれないが、游筱安にとっては兄の安全を守るための徹底した護衛であり、危険を未然に防ぐためだった。以前、道を歩いていて突然誘拐された経験から、游筱安の彼女たちに対する警戒心は一度たりとも下がったことがない。たとえ彼女たちが兄と長く知り合っている仲だとしてもだ。


游暐安の部屋に入ると、少し薄暗い照明の中、游暐安はまだベッドに横になって休んでいた。薄暗くても、そこが游暐安自身の決して狭くない個室であることが分かった。大きなベッドのそばにある木製の机には、数冊の参考書とシンプルなデスクライトが置かれ、本棚には様々なジャンルの本が収められている。部屋の中も廊下と同様に、華やかなクリスマス装飾で溢れていた。壁にはチカチカと光るライトやガーランドが掛けられているだけでなく、部屋の隅には高さ二メートルほどのクリスマスツリーが置かれ、ベルやスパンコールがたくさん飾られ、その下には装飾用の空のプレゼントボックスがいくつか置かれていた。


彼女たちが部屋に入った時、游暐安は目を覚ましていた。どうにか会話はできるものの、あまり元気はないようだった。


「ハロー、游暐安。お見舞いに来たよ。」邱艾晶が先頭を歩き、残りのメンバーがその後ろに続いて部屋に入っていった。

次回予告:クリスマス装飾だらけの游家に足を踏み入れたが、怪しまれずに指輪を捜索するにはどこから手を付ければいいのだろうか?游暐安は、なぜ自分の家がクリスマスにここまで雰囲気たっぷりに飾り付けるのかを語り始め、思いがけず游筱安のもう一つの顔を暴露してしまい……


次回:色鮮やかなクリスマス装飾

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